ストイックな27歳日本人MFに好感。リーズ指揮官は評価しつつ「過度に自分を責める理由もない」と強調

2025年10月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今日は楽しかったけど、まだ多くを改善しないと」

自身初のプレミアの舞台で奮闘する田中。(C)Getty Images

 リーズの田中碧は自省する。そんな27歳MFを指揮官はどう見ているのか。

 プレミアリーグ第2節のアーセナル戦で膝を痛め、しばらくベンチスタートが続いた田中は、10月24日に行なわれた9節・ウェストハム戦で久々のスタメン復帰。チームは2-1で勝利したなかで、自身のパフォーマンスは今ひとつだったか。

 クラブの専門メディア『Leeds Live』は、「動きにキレを欠いた印象があった。先発に戻るまでの4試合では、途中出場で計42分しかプレーしていなかった」と指摘。記事によれば、『BBCラジオ・リーズ』で田中は「プレミアは世界最高のリーグで、毎試合が本当に難しくて、相手はとても強い」と話したうえで、「今日は楽しかったけど、まだ多くを改善しないといけない。今の自分は十分なレベルではないけど、選手として何をすべきかを見つける時間を楽しんでいる。全力を注ぎたい」と意気込む。

 また同メディアにも、次のように話した。

「自分としてはベストなパフォーマンスではなかった。質を高めていく必要がある。ここはプレミアリーグだから、いつもハイパフォーマンスを出せるわけではない。毎試合ベストを尽くしたい」

 こうした田中の発言に関して、11月1日の10節・ブライトン戦を控えた会見で見解を求められたダニエル・ファルケ監督は、まず日本人選手のスタンスを好意的に評価したという。
 
「とても謙虚で自省的で、自分に高い要求を課す選手は好きだよ。この世界ではたいてい、調子が上がらない時に自分を守ろうとして、他の誰かのせいにすることが多いから。そういう意味で彼の姿勢はとても良い。ただ、そこまで反省する必要はまったくない。過度に自分を責める理由もない。昨季のアオは素晴らしかったんだから」

 ウェストハム戦のプレーにも満足している。

「彼がトップディビジョンでプレーするのは今季が初めてだ。そこで証明すべきことはある。今季は良いスタートを切った。負傷明けで先発に戻った最初の試合(ウェストハム戦)で、マン・オブ・ザ・マッチになることまでは期待していなかったが、アオは十分に堅実で、本当に良いパフォーマンスを示したと思っている」

 貪欲に向上しようとしている田中を、ファルケ監督は認めながら、「ただ、必要以上に自分を責めなくていい。いくつかの領域で少しステップアップする必要はあるが、それで自分を疑わなくてもいいんだ」とコメント。確かな信頼を寄せているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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