【SBSカップ】エース・岩崎悠人が単調だった攻撃を猛省。「もう少し連動しながら攻められれば良かった」

2016年08月12日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

U-23日本代表のリオ五輪敗退で、4年後への想いも告白。

エースナンバーを付けた岩崎は、積極的にボールを呼び込むなど前線で奮闘。存在感は際立ったが、決定力を欠いたのは残念だった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[SBSカップ第2試合]U-19日本代表0-1U-19コスタリカ代表/8月11日/藤枝総合運動公園サッカー場 ※前後半40分ハーフ
 
 京都サンガへの入団が内定し、4年後の東京五輪でエース候補に挙げられる岩崎悠人は、再三の決定機をモノにできず悔しさを滲ませた。
 
 エースナンバー「10」を背負い、吉平翼(大分)との2トップで先発した岩崎は、持ち前のスピードを活かしながら序盤からチャンスメイクに奔走。開始3分、左サイドを抜け出し、低いクロスで吉平の決定機を演出すると、8分には安井拓也(神戸U-18)のスルーパスに抜け出しGKと1対1の場面を迎えたが、シュートは枠をとらえられなかった。
 
 後半序盤にも、相手のクリアミスをゴール前で拾った流れからチャンスを迎えたが、シュートがクロスバーに阻まれてしまうなど、ツキにも見放された。結局、期待どおりの活躍とはならず、チームは0-1で惜敗。試合後には、当然ながら自らのプレーに対する反省のコメントを並べた。
 
 一方で、攻撃面の課題についても指摘。時折、複数人が絡んだパス交換が見られたものの、相手の背後を狙うボールが主だった事実を踏まえ、「攻撃が単調だった。もう少しコンビネーションで連動しながら攻められれば良かった」とコメント。次の戦いに向けて修正していくことを誓いつつ、チーム内における自らの立場を理解したうえで「今日の試合を終えてもっと引っ張っていかないといけないと感じた」と気を引き締めた。
 
 また、2020年の東京五輪でエース候補とも言われるストライカーは、U-23日本代表のリオ五輪敗退を受けて、4年後への想いも述べている。
 
「自分たちよりも体格面で上回る相手に対して、いかに日本の良さを出していけるかと言うところで、もっともっと細かいところを詰めていかないといけない」と、成長への意識を高める岩崎は、どのような成長曲線を描くのか。まずは、今大会残り2試合での「爆発」に期待したい。
 
 
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
 
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