「彼に期待していた本来の姿だ」パレス鎌田大地の好調ぶりに英国人記者が感嘆「2年目の成長には目を見張るものがある」【現地発】

2025年10月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

ボーンマス戦でゴールを演出

プレミア2年目、好調を続けている鎌田。(C)Getty Images

 10月18日、私はプレミアリーグ第8節のクリスタル・パレス対ボーンマスのゲームを取材するため、前者の本拠地セルハースト・パークに足を運んだ。

 プレミアリーグ開幕7試合を終えた時点で、クリスタル・パレス(6位)とボーンマス(4位)がリーグの上位に名を連ねていることを誰が予想しただろうか。

 パレスはアーセナルに移籍したエベレチ・エゼを失ったことを考えると、今シーズンの戦いぶりには驚きだ。そして2年目の鎌田大地の成長には目を見張るものがある。

 鎌田の多才さは、彼にとっての利点でもあり、欠点でもあった。ピッチ上で様々な役割をこなせた一方で、1つのポジションに定着することを難しくしてきた。これは彼のパレス加入当初の課題だった。しかしプレミアリーグの環境にも慣れ、今やボランチで定位置を確保し、舵取り役として確固たる地位を確立している。

 特に今季は開幕から絶好調で、9月のプレミアリーグ月間最優秀選手賞にもノミネートされた。
 
 そんな日本人MFが3-4-2-1のダブルボランチの一角で先発した今回のボーンマス戦で、パレスはエリ・クルピに2ゴールを許して2点ビハインドで前半を終える。しかし後半に入ると流れが一変。ジャン=フィリップ・マテタの2発で2点差をひっくり返す。その後互いに1点ずつを奪い合い、試合は3-3の引き分けに終わった。

 フル出場した鎌田はいつもより控えめだったように感じたが、1点差に詰め寄った得点シーンでは、持ち前の視野の広さで見事な浮き球パスを供給し、ゴールの起点になった。今シーズン見せているパフォーマンスこそ、クラブが彼に期待し、望んでいた本来の姿だ。

著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー(Steve Mackenzie)/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。

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