関西屈指のSBに成長
京都への加入が決まっている関西学院大の山本。並々ならぬ覚悟でプロの舞台へ挑む。写真:森田将義
J1で優勝争いを繰り広げる京都サンガF.C.に2027年から頼もしい戦力が加わる。関西学院大のDF山本楓大(3年)だ。
「京都で今、求められるサイドバックの要素を持っている」と評するのは獲得にあたった中山博貴スカウトで、売りは右サイドで何度も上下動を繰り返すアップダウンの多さ。加えて、「一度抜かれるだけでも悔しい」という負けん気の強さを活かした対人守備や、左右両足でボールを扱える点だ。
サガン鳥栖U-18時代も、3年次にプレミアリーグ初制覇に貢献するなど、チームに欠かせない選手として存在感を放っていたが、チームメイトはMF福井太智(アロウカ/ポルトガル)、MF坂井駿也(テゲバジャーロ宮崎)、MF楢原慶輝(サガン鳥栖)、DF大里皇馬(ラインメール青森)など、高卒でプロへと進んだタレントばかり。
本人は「周りが上手かったので、ボールを預ければ周りの選手が何とかしてくれるという感覚でした。周りに生かされてナンボの選手だった」と振り返る。
しかし、チームが変われば同じようにはいかない。
「関学に入った瞬間、鳥栖のほうが自分を活かしてくれる良いボールが来るなと感じた。でも、周りに頼らなくても自分の良さを出していかないとプロの世界では生き残っていけない」
同じ右サイドバックだった3歳上の濃野公人(鹿島アントラーズ)は良いお手本で、自らが輝くための個人戦術を教わりながら、ひとりでプレッシャーを剥がして、ゴール前まで持ち込める選手への変貌を目ざした。攻撃の質にこだわる今季は、現時点でアシストランキングトップの7アシストを記録。より相手にとって怖い選手になりつつある。
関西屈指のサイドバックへと成長した山本をプロのスカウトが見逃すわけがない。今年に入って古巣の鳥栖を含めた3クラブの練習に参加。京都へは7月に3日間に渡って練習参加し、フィジカルと攻撃面で一定の手応えを得た。
京都の曺貴裁監督からも高評価を受けたが、本人は決して満足していない。
「強度とクオリティが高く、慣れてくればできると思うけど、できるレベルではなく、チームの中で違いを見せないとスタメンでは出られない。J1のトップレベルで通用する選手になるため、大学でもっと成長していきたい」
「京都で今、求められるサイドバックの要素を持っている」と評するのは獲得にあたった中山博貴スカウトで、売りは右サイドで何度も上下動を繰り返すアップダウンの多さ。加えて、「一度抜かれるだけでも悔しい」という負けん気の強さを活かした対人守備や、左右両足でボールを扱える点だ。
サガン鳥栖U-18時代も、3年次にプレミアリーグ初制覇に貢献するなど、チームに欠かせない選手として存在感を放っていたが、チームメイトはMF福井太智(アロウカ/ポルトガル)、MF坂井駿也(テゲバジャーロ宮崎)、MF楢原慶輝(サガン鳥栖)、DF大里皇馬(ラインメール青森)など、高卒でプロへと進んだタレントばかり。
本人は「周りが上手かったので、ボールを預ければ周りの選手が何とかしてくれるという感覚でした。周りに生かされてナンボの選手だった」と振り返る。
しかし、チームが変われば同じようにはいかない。
「関学に入った瞬間、鳥栖のほうが自分を活かしてくれる良いボールが来るなと感じた。でも、周りに頼らなくても自分の良さを出していかないとプロの世界では生き残っていけない」
同じ右サイドバックだった3歳上の濃野公人(鹿島アントラーズ)は良いお手本で、自らが輝くための個人戦術を教わりながら、ひとりでプレッシャーを剥がして、ゴール前まで持ち込める選手への変貌を目ざした。攻撃の質にこだわる今季は、現時点でアシストランキングトップの7アシストを記録。より相手にとって怖い選手になりつつある。
関西屈指のサイドバックへと成長した山本をプロのスカウトが見逃すわけがない。今年に入って古巣の鳥栖を含めた3クラブの練習に参加。京都へは7月に3日間に渡って練習参加し、フィジカルと攻撃面で一定の手応えを得た。
京都の曺貴裁監督からも高評価を受けたが、本人は決して満足していない。
「強度とクオリティが高く、慣れてくればできると思うけど、できるレベルではなく、チームの中で違いを見せないとスタメンでは出られない。J1のトップレベルで通用する選手になるため、大学でもっと成長していきたい」
そうした成長へのハングリーさも中山スカウトが評価する点だ。
「1試合だけを見て呼んだわけではなく、長く見てきたなかでやれるなと感じて練習に呼んだし、実際にすんなりやってくれたと思う。ただ、彼自身は『もっと爪痕を残したかった』、『もっとやれた』と言っていたのは逆に良かった。
"これぐらいでいい"ではなかった。課題感を持って大学に帰り、出ていく回数や戻るスピード感をすごく意識して取り組んでくれている。これからもっと良くなっていくだろうなと思って見ています」
また山本は「プロの試合を見ても攻撃の質が高いSBは相手に嫌がられる。今は攻撃的なサイドバックが求められている」と口にする。関西学生サッカーリーグでクロスの質を高め、ゴール前に顔を出す回数を増やそうと取り組んでいる最中だ。
10月12日に行なわれた大阪学院大とのリーグ戦では、試合終盤に思い切りよく右サイドを駆け上がり、今季初ゴールをマーク。目標とするプロ一年目からレギュラーとして活躍できる選手への階段を一歩ずつ着実に登っている。
チームと選手の雰囲気の良さに加え、サイドバックが積極的に攻撃参加を繰り返すチームスタイルが京都への加入を決心した理由だ。加えて、大学の活動が最優先だが、京都なら関西学院大に通いながらも練習参加しやすい。今季は特別指定の申請がすでに締め切られているが、シーズン移行によりハーフシーズンとなる2026年シーズンは"学生Jリーガー"として戦力にカウントされる可能性が高い。
「三笘薫選手のように1年目で活躍して、ヨーロッパに行くためにも活躍しないと。攻撃で人目に付くようなプレーをしたり、絶対にやらせない守備をしていきたい」と意気込む山本の飛躍はこれから始まっていく。
取材・文●森田将義
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「1試合だけを見て呼んだわけではなく、長く見てきたなかでやれるなと感じて練習に呼んだし、実際にすんなりやってくれたと思う。ただ、彼自身は『もっと爪痕を残したかった』、『もっとやれた』と言っていたのは逆に良かった。
"これぐらいでいい"ではなかった。課題感を持って大学に帰り、出ていく回数や戻るスピード感をすごく意識して取り組んでくれている。これからもっと良くなっていくだろうなと思って見ています」
また山本は「プロの試合を見ても攻撃の質が高いSBは相手に嫌がられる。今は攻撃的なサイドバックが求められている」と口にする。関西学生サッカーリーグでクロスの質を高め、ゴール前に顔を出す回数を増やそうと取り組んでいる最中だ。
10月12日に行なわれた大阪学院大とのリーグ戦では、試合終盤に思い切りよく右サイドを駆け上がり、今季初ゴールをマーク。目標とするプロ一年目からレギュラーとして活躍できる選手への階段を一歩ずつ着実に登っている。
チームと選手の雰囲気の良さに加え、サイドバックが積極的に攻撃参加を繰り返すチームスタイルが京都への加入を決心した理由だ。加えて、大学の活動が最優先だが、京都なら関西学院大に通いながらも練習参加しやすい。今季は特別指定の申請がすでに締め切られているが、シーズン移行によりハーフシーズンとなる2026年シーズンは"学生Jリーガー"として戦力にカウントされる可能性が高い。
「三笘薫選手のように1年目で活躍して、ヨーロッパに行くためにも活躍しないと。攻撃で人目に付くようなプレーをしたり、絶対にやらせない守備をしていきたい」と意気込む山本の飛躍はこれから始まっていく。
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