［国際親善試合］日本 ３－２ ブラジル／10月14日／東京スタジアム

　歴史的勝利を挙げたものの、捉え方は選手によって温度差があったようだ。

　FIFAランキング19位の日本代表は10月14日、同６位の強豪ブラジルと対戦。前半で２点をリードされる苦しい展開となったものの、勝負に出た後半に南野拓実、中村敬斗、上田綺世が次々にネットを揺らし、大逆転勝利を飾った。

　日本の対ブラジル戦初勝利を告げるホイッスルが鳴ると、選手たちは歓喜。ベンチに下がっていた堂安律と久保建英の２人はスタンドの方に向かい、サポーターと喜びを分かちあった。
 

　このシーンについて、久保は試合後にこう語っている。

「何人か意見が分かれていて、鎌田（大地）選手なんかは『いやいや、ブラジルに勝ったぐらいで、はしゃがないようにしよう』って。僕もそれ聞いた時はそっち派だったんですけど、堂安選手を一人で行かせるとかわいそうだなって」

　ジョークを交えて、記者陣を笑わせた久保。左足首の怪我の状態もあり、54分で交代となったが、その表情には充実感が漂っていた。

取材・文●江國森（サッカーダイジェストWeb編集部）

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