「不幸な犠牲者」昨季MVP→控えに降格の日本人MFに地元メディアは同情「本物の創造力を持った選手」

2025年10月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「中盤を再考するのに理想的な機会となるかもしれない」

怪我の間にポジションを奪われる形となった田中。(C)Getty Images

 昨季はチームのMVPに選出され、プレミアリーグ昇格に大貢献したリーズの田中碧は今季、プレミアリーグ開幕から2試合に先発出場したが、その後はスタメンから外れている。だが、リーグ戦再開後は再び日本代表MFを起用すべきとの声が上がった。

 田中は2節アーセナル戦で負傷し、翌節を欠場。すると、その間に新戦力のショーン・ロングスタッフが台頭し、イーサン・アンパドゥ、アントン・シュタッハと中盤でトリオを組んでいる。

 だが、専門サイト『The Leeds Press』は10月12日、インターナショナルブレイク後のバーンリー戦、ウェストハム戦では、田中をスタメンに起用すべきと提言した。

 同メディアは「リーズが堅実なスタートを切ったなかで、不幸な犠牲者となってしまったのがアオ・タナカだ。スタメンのMFとして開幕を迎えたが、9月のインターナショナルブレイク前にひざを負傷して離脱。それからスタメンに戻っていない」と報じている。

「だが、これからリーズが順位表で下に位置するバーンリー、ウェストハムとの2試合に臨むなかで、タナカを含めた中盤を再考するのに理想的な機会となるかもしれない」
 
 The Leeds Pressは「ダニエル・ファルケ監督は堅固な最終ラインと、肉体的な強さを持つ中盤を土台にチームをつくった。それによってリーズはプレミアリーグでもっと実績のあるチームが相手でも競うことができ、シーズン序盤に貴重なポイントを積み重ねている」と続けた。

「だが、ファルケはこれからの2試合で違うことを必要とするかもしれない。バーンリーとウェストハムは現在降格圏におり、調子と自信の面で苦しんでいる。リーズにとっては苦しんでいるチームとの差を開く大きなチャンスとなるかもしれない。バーンリーとウェストハムがリーズより優れていることを示すものは何もなし。そのため、リーズはさらに積極的になる余裕があるかもしれない」

 そして、同メディアは田中が「攻撃面でさらにリーズを強くするための鍵となるかもしれない。シュタッハやロングスタッフと比べ、彼はもっと推進力があるからだ」との見解を示している。

「それがこれからの2試合で必要となるかもしれない。タナカは前方へのパスがより優れ、ファイナルサードにボールを運ぶことができ、その位置やボックス付近でパサーとしても、シュタッハやロングスタッフより優秀だ」

「シュタッハとロングスタッフは加入してから大きなインパクトを残してきた。今季のリーズのベストプレーヤーたちだ。しかし、ファルケは状況に応じて考える必要がある。リーズにはこれからの2試合で中盤に本物の創造力を持った選手が必要だ。タナカが出場し、そのパス能力で大きなインパクトを与えるタイミングかもしれない」

 ファルケ監督は再び田中をスタメンに起用するのか。采配に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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