「観客が静まり返ってる時も多くて…」3戦未勝利の日本代表、39歳・長友佑都が指摘した“懸念”「ほとんどなかった」

2025年10月13日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「迫力が足りないとベンチから見てて思う」

パラグアイ戦では出番がなかった長友。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

[国際親善試合]日本 2-2 パラグアイ/10月10日/パナソニックスタジアム吹田

 日本代表は10月10日、パラグアイ代表と親善試合を戦い、2-2のドローに終わった。9月のアメリカ遠征から、3試合未勝利となった。

 開始21分に裏への縦パス1本で先制された森保ジャパンは、26分に小川航基のミドルシュートで同点に追いついたものの、64分に再び勝ち越しゴールを許す。

それでも、後半アディショナルタイム4分に途中出場の上田綺世が決めたヘディングシュートで追いつき、黒星を免れた。

 出番なしに終わった39歳の長友佑都は、この試合をどう見たのか。12日の練習後の取材で尋ねると、「チームの躍動感が足りない」と指摘した。

「もちろん戦術的にもそうだし。非常にしっかりとした準備をしているので、それを選手たちがやろうとするのは大事なことなんですけど、サッカーの本質というか、ゴールに向かうという部分で、迫力が足りないとベンチから見てて思う」

「実際、センターバックから一発、(ロングパスを)裏に通して、ゴールを狙えたら一番いいわけで。そういった裏の動きとか、センターバックから裏へのフォワードへのボールとかもほぼなかったんじゃないかと。逆にパラグアイはそれで点を取ってますしね」
 
 戦術に固執しすぎていて、ダイレクトにゴールに攻める姿勢が欠如していると感じたようだ。ベテランDFは「サッカーの本質を忘れずに、戦術を手段としてできないと躍動感が出ないなと思います」と主張し、こう続けている。

「やっぱり観客の反応を見てても、静まり返ってる時も多くて、それは自分たちがボールを持って、主導権を握っているという部分でもあるのかもしれないですけど、でもやっぱりゴールへの迫力があればもっと、みんなの心が動くような試合がもっとできると思うんでね。そういう試合をしたいですよね」

 14日のブラジル戦では、観衆の心を動かすパフォーマンスを発揮できるか。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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