【五輪サッカー 今日は何の日】8月9日「なでしこジャパン、初メダル!――12年ロンドン大会」

2016年08月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

世界王者に相応しい金色のメダルの獲得が至上命題とされたが。

試合後は悔しさを露にしたものの、表彰台では初のメダル獲得に喜びを爆発させた。 (C) Getty Images

 2012年、前年に決勝でアメリカをPK戦の末に下してワールドカップ優勝を果たした「なでしこジャパン」は、世界王者としてロンドンで開催されたオリンピックに出場した。
 
 前回の北京大会で4位に終わった悔しさを晴らすとともに、世界王者に相応しい金色のメダルを獲得することが至上命題とされていたなでしこジャパンは、グループステージを2位通過し、トーナメントではブラジル(2-0)、フランス(2-1)を下して初の決勝進出を果たした。
 
 この時点で、初のメダル獲得は決まったが、狙うは金メダル。そしてそれを争う相手は、やはりアメリカだった。
 
 8月9日、聖地ウェンブリーのピッチに立った両チーム。試合は8分、ワンバックのクロスにロイドが合わせて、アメリカが先制する。
 
 日本は反撃に転じて相手ゴールに迫るも、なかなかゴールには至らず。キャプテン宮間のミドルシュートがクロスバーに弾かれるという不運もあった。
 
 試合は後半に入り、54分、ロイドがドリブルでゴールに迫る。右に流れながら、日本のゴール左側に見事なシュートを決めて、リードを2点に広げた。
 
 対する日本は63分、混戦のなかからFWの大儀見が詰めて1点を返す。さらにチャンスを作り、同点どころか逆転の可能性もあったが、決め切ることができない。
 
 特に、後半途中で登場した岩渕は相手ゴール近くでボールを奪い、GKソロと1対1の場面を迎えたものの、カーブをかけたシュートは世界一の守護神の守備範囲内に飛んでしまい、決定的なチャンスを活かせなかった。
 
 そして試合終了。目標を逃すとともに、アメリカのリベンジを許したなでしこジャパンの面々には悔しい表情が浮かんだが、後の表彰式では初のメダル獲得で新たな歴史を作ったことを大いに喜んだ。
 
 この偉業のちょうど4年前、北京五輪のグループステージでもなでしこジャパンはアメリカと対戦し、0-1で敗れるも、グループ3位で決勝トーナメントに進出。準決勝で再びアメリカと相まみえることとなる。
 
◎8月9日に行なわれた五輪サッカーの試合
◇2008年北京大会・女子
グループステージ
スウェーデン 1-アルゼンチン
得点:フィシェル(58分)
カナダ 1-中国
得点:カ=シンクレア(34分) 中=徐媛(6分)
ドイツ 1-ナイジェリア
得点:シュテーゲマン(64分)
ブラジル 2-北朝鮮
得点:ブ=ダニエラ(14分)、マルタ(23分) 北=イ・キムスク(90分)
アメリカ 1-日本
得点:ロイド(27分)
ノルウェー 1-ニュージーランド
得点:ウィーク(8分)
 
◇2012年ロンドン大会・女子
3位決定戦
カナダ 1-フランス
得点:マテソン(90+2分)
決勝
アメリカ 2-日本
得点:ア=ロイド(8分・54分) 日=大儀見(63分)
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