中4日。相手以上に良い状態で戦えるのは確かだ
U-20W杯のラウンド16で日本の相手となるフランス。中央はジダンの息子エリアス。(C)Getty Images
現地9月27日からチリで開催されているU-20ワールドカップは、10月5日にグループステージの全日程が終了した。船越優蔵監督が率いるU-20日本代表は、A組で3連勝を飾り首位通過。ラウンド16でE組3位のフランスと対戦することが決まった。
欧州の伝統国と、実はU-20代表は今年3月のスペイン遠征で対戦済み。後藤啓介(シント=トロイデン)や塩貝健人(NEC)といった海外組のストライカーが参加していたなか、3-1で逆転勝利を収めている。
フランスはこの時のメンバーから7人しか今大会に参戦しておらず、MFウォーレン・ザイール・エメリ、FWデジレ・ドゥエ(ともにパリSG)といったA代表組も不在だが、決して侮れる相手ではない。
フランスの英雄ジネディーヌ・ジダンの四男で195センチの長身DFエリアス・ジダン(ベティス)や、南野拓実の同僚で今大会3ゴールのFWリュカ・ミシャル(モナコ)など、個性豊かな面々が揃う。また、登録はされているがここまでメンバー外のMFサイモン・ブアブレ、DFナサン・ゼゼ(ともにネオムSC)がインターナショナルマッチウィークの期間を利用して、ラウンド16と準々決勝に参戦すると報じられており、戦力の強化が見込まれる。
とはいえ、一線級の選手を呼べていないのは事実で、急増チームであるのは間違いない。フランスに限った話ではないが、U-20W杯はインターナショナルマッチウィークに関係なく開催されている影響で、欧州のトップリーグで活躍している選手やA代表に定着している選手の出場が難しくなりつつある。年々世代トップクラスの参戦が見込めない大会となり、今回はクラブワールドカップが6月に行なわれた関係で、9月下旬に開幕したこともマイナスに働いた。
欧州の伝統国と、実はU-20代表は今年3月のスペイン遠征で対戦済み。後藤啓介(シント=トロイデン)や塩貝健人(NEC)といった海外組のストライカーが参加していたなか、3-1で逆転勝利を収めている。
フランスはこの時のメンバーから7人しか今大会に参戦しておらず、MFウォーレン・ザイール・エメリ、FWデジレ・ドゥエ(ともにパリSG)といったA代表組も不在だが、決して侮れる相手ではない。
フランスの英雄ジネディーヌ・ジダンの四男で195センチの長身DFエリアス・ジダン(ベティス)や、南野拓実の同僚で今大会3ゴールのFWリュカ・ミシャル(モナコ)など、個性豊かな面々が揃う。また、登録はされているがここまでメンバー外のMFサイモン・ブアブレ、DFナサン・ゼゼ(ともにネオムSC)がインターナショナルマッチウィークの期間を利用して、ラウンド16と準々決勝に参戦すると報じられており、戦力の強化が見込まれる。
とはいえ、一線級の選手を呼べていないのは事実で、急増チームであるのは間違いない。フランスに限った話ではないが、U-20W杯はインターナショナルマッチウィークに関係なく開催されている影響で、欧州のトップリーグで活躍している選手やA代表に定着している選手の出場が難しくなりつつある。年々世代トップクラスの参戦が見込めない大会となり、今回はクラブワールドカップが6月に行なわれた関係で、9月下旬に開幕したこともマイナスに働いた。
実際にFIFAのテクニカルスタディグループや代理人なども大会全体のレベルが下がっていると指摘しているようで、"本物の強さ"を感じるチームは数えるほどしかない。アルゼンチン、モロッコ、アメリカ、南アフリカなどは完成度が高く、力強さを示す好チームだが、思うように選手を揃えられなかったスペインやフランスは、やや格が落ちるという見方も少なくない。
そうした前提条件を踏まえても、日本に勝機は十分にある。中2日のフランスはグループステージ最終戦で突破が確定していないなかでも、相手の実力を踏まえて多くの選手を休ませており、日本戦にはフレッシュな状態で臨んでくるだろう。もっとも、日本は中4日でニュージランドとの第3戦(3-0)でターンオーバーを実施しており、フランス以上に良い状態で戦えるのは確かだ。
2003年大会(当時の名称はワールドユース)で準々決勝まで勝ち進んで以降、05年大会、17年大会、19年大会、21年大会ではいずれもノックアウトステージの初戦で姿を消している日本。A代表、U-17世代のワールドカップを含め、鬼門となっている8強への壁を破れるか。運命のキックオフは日本時間で10月9日の8時だ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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そうした前提条件を踏まえても、日本に勝機は十分にある。中2日のフランスはグループステージ最終戦で突破が確定していないなかでも、相手の実力を踏まえて多くの選手を休ませており、日本戦にはフレッシュな状態で臨んでくるだろう。もっとも、日本は中4日でニュージランドとの第3戦(3-0)でターンオーバーを実施しており、フランス以上に良い状態で戦えるのは確かだ。
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