地鳴りのような声援。G大阪戦で出色だった鹿島を後押しするホームの雰囲気

2025年10月06日 本田健介(サッカーダイジェスト)

覇権奪回の鍵に

声援を送った鹿島サポーター。選手を後押しした。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第33節]鹿島 0-0 G大阪/10月5日/メルカリスタジアム

 鹿島がホームのメルカリスタジアムにG大阪を迎えた一戦、今季の平均観客が2万6392人のなかで、このゲームには3万2407人の観衆が詰めかけた。

 国立で開催した16節の川崎戦(5万9574人)を除けば、14節の町田戦(3万3762人)、24節の柏戦(3万3400人)に続く人数であり、0-0のまま推移した試合終盤には地鳴りのような大声援が響いた。

 その熱に押されるようにチームは後半アディショナルタイムに相手のハンドでPKを獲得。FW徳田誉のシュートは相手GKに弾かれたが、まさにサポーターの後押しを活かして猛攻を仕掛けたシーンであったと言えるだろう。
 
 鬼木達監督は試合後に「これだけ大勢のサポーターに集まっていただいたなかで、勝ち切れなかった申し訳なさがあります。前半は苦しい時間を過ごしましたが、後半押し返してチャンスを作って、自分が勝たせなくてはいけない、自分が仕事をしなくてはいけないゲームだったと思います」とコメントを残している。

 もっともこの日の勝点1を加えた鹿島は2位の京都と勝点差5でラスト5戦に臨む。ここからの2試合はそれぞれアウェーでの4位・神戸戦(34節)、2位・京都戦(35節)と山場を迎えるが、36節の横浜FC戦と、最終節の横浜戦は、残留を争う対戦相手だけに難しい試合となるだろうが、ホームで戦える。そこではこの日のような大声援が大きな後押しになるはずだ。

 G大阪戦のスタジアムにはそう言えるだけの空気感が広がっていた。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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