止まらぬ涙…G大阪戦でPK失敗の徳田誉へ知念慶が贈った言葉「任されたのは期待されている証」「川崎時代の悠さんも…」【鹿島】

2025年10月05日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

「フォワードが誰しも通る道だと思うし、ここからが大事」

「決めなきゃなという想いが自分のなかでうまく力に変えられなかった」とPK失敗を悔やんだ徳田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第33節]鹿島 0-0 G大阪/10月5日/メルカリスタジアム

 終了直後に沸き起こった「誉」コールが鹿島の大器、徳田誉をより大きな選手へと押し上げるだろう。

 首位の鹿島アントラーズは10月5日、ホームでガンバ大阪と対戦。両チームのGKの好守もあり、0-0で引き分けた。

 鹿島最大のチャンスは後半のアディショナルタイムに訪れた。相手ペナルティエリア内でハンドを誘発し、PKを獲得。キッカーは鬼木達監督から指名された徳田だった。しかし、ゴール左を狙ったシュートはGK一森純にセーブされてしまった。

 その後も得点を奪えず、試合終了のホイッスルが鳴ると、徳田はユニホームで顔を隠し、場内を一周する間、悔し涙をこらえられなかった。

 多くのチームメイトたちが徳田に声をかけるなか、「敢えて今は何も言わなかった」という知念慶は、以下のように18歳のストライカーへの想いを語ってくれた。

「(PK失敗は)フォワードが誰しも通る道だと思うし、ここからが大事。良い授業料だったと思います」
 
 知念自身も数々の歓喜とともに、悔しさを味わってきたからこそ、分かることがある。

「優勝争いをしているなかの大事な試合で、(PKを)任されたというだけでも期待されている証だし、蹴った勇気もすごいと思う。やはりフォワードはああいう場面で勝敗を委ねられるポジション。自分も今まで重要な試合でミスしたこともあったし、川崎時代には、(小林)悠さんがPKを外した直後の試合で再びキッカーに志願して見事に決めたのも間近で見てきた」

 2018年、鬼木体制2年目の川崎が優勝争いをしているなか、小林は、9月の湘南戦(△0-0)、10月の鹿島戦(△0-0)と1か月の間に2度PKを失敗。しかし鹿島戦直後の30節・神戸戦(〇5-3)で、再びPKのチャンスが訪れると、自らキッカーに名乗り出て、見事にシュートを決めたという。

 だからこそ、「(徳田)誉も次にPKのチャンスがあったら志願してほしい」とエールを送る。

「次は簡単にはPKを蹴らせてもらえないかもしれませんが、誉が臆せず次の試合でもゴールに向かうプレーをし続けられたら、それは成長だと思うし、オニさん(鬼木監督)はそういう姿をしっかりと見ていると思います。だからオフ明けに誉がどんな姿勢で来るのか楽しみにしています」

 自身もストライカーとして戦ってきた知念は、2連覇を決めた川崎の得点源同様に、若鹿が大きく羽ばたく姿に期待を寄せた。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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