世にも奇妙…PK2度やり直しで3度失敗。67歳ローマ名将も唖然「こんなの見たことがない」「完全に特異な偶然の事態だ」【EL】

2025年10月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

PK失敗×3が響き、リールに0-1で敗れる

立て続けにPKを外したドフビク。(C)Getty Images

 世にも奇妙な出来事が起こった。

 現地10月2日に開催されたヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ第2節で、名将ジャンピエロ・ガスペリーニが率いるローマ(イタリア)が、リール(フランス)とホームで対戦。開始6分でハーコン・アルナル・ハラルドソンに浴びた一発に泣き、0-1で敗れた。

 世界中で大きな注目を集めているのが、二転三転の攻防だ。ローマは82分、相手のハンドでPKを獲得。直前に投入されていたアルテム・ドフビクがキッカーを務めたなか、GKベルケ・オゼルにコースを読まれ、失敗してしまった。

 ただ、リールの選手が、ドフビクがボールを蹴る前にペナルティエリア内に侵入していたとして、やり直しに。ウクライナ代表FWに名誉挽回のチャンスが巡ってきたものの、再びトルコ代表GKに止められてしまった。

 これだけでも珍しいのだが、奇妙な攻防はまだ続く。なんと、今度はオゼルがキックより先にラインの前に出ていたのだ。
 
 3度目のPK。ローマはキッカーを変更し、マティアス・ソウレに託した。しかし――アルゼンチン代表FWはドフビクの2回とは違って、自身から見て左へのシュートを選択したところ、三度オゼルの網にかかってしまったのである。

 30年以上の監督キャリアを誇るガスペリーニも流石に初めての経験のようだ。クラブ公式サイトによれば、67歳のイタリア人指揮官は試合後、「3つのPKを立て続けに失敗するなんて、今まで見たことがない」と口にした。さらに、インタビュアーから「あの3つのPK失敗をどう説明する?理由はある?」と問われた際には、次のように答えた。

「分からない。完全に特異な偶然の事態だ。ほとんど見られない。明らかに結果に影響した。後半は激しく押し込み、いくつかのリスクを冒した。選手たちは並外れた努力を見せ、高いテンポを維持した。もちろんあのPKが決まっていれば結果は変わっていたかもしれない。だが敗戦を全て否定的に見るべきではない。この試合から何か前向きなものを得られると思う」

 本来、PKは一発でスパっと決めなければならない。精度向上が求められる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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