「予選と本戦は違う」攻撃偏重のままでは危うい。堂安律、中村敬斗らウイングバック候補6人の“タイプ”に違和感【日本代表/コラム】

2025年10月02日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

アジア最終予選では盤石だったが

10月の連戦で堂安はどんな活躍を見せるか。守備に追われなければいいが。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 10月10日にパラグアイ代表、同14日にブラジル代表との連戦に臨む日本代表メンバー27名のうち、現行の3−4−2−1システムに当てはめるとしてウイングバックの候補はおそらく以下の6人。右が堂安律、伊東純也、望月ヘンリー海輝で、左が前田大然、中村敬斗、相馬勇紀だ。

 ここで違和感を抱いたのが、ウイングバック6人の"タイプ"である。オフェンシブ過ぎないかと。今回選出されたDF陣(谷口彰悟、板倉滉、渡辺剛、安藤智哉、瀬古歩夢、鈴木淳之介)はCB色が色濃く、4バックを採用した場合、サイドバックは「望月と長友で大丈夫?」との懸念も浮かび上がる。

 来年のワールドカップ、日本代表が本気で優勝を狙うなら強豪国に押し込まれる試合も想定すべきだ。
 
 そうしたシチュエーションでもウイングバックのファーストチョイスは堂安や三笘薫のようなオフェンシブなキャラクターでいいのか、3バックではなく4バックで上手く戦えるやり方はないか、そのあたりを考えないといけないタイミングのはずだが、菅原由勢や中山雄太は今回未招集だ。

 ワールドカップのアジア最終予選では盤石だったウイングバックが、ここにきてそうではないように見える。予選と本戦は違う。パラグアイ、もしくはブラジルに敗れれば、ウイングバックの選考基準の再考、システムそのものや戦術の再構築が必要になる可能性もある。

 予選以上にシビアな本大会では、日本が自陣に押し込まれる試合が必ずある。その局面でウイングバックが攻撃偏重のままでは危うい。今のうちに守備重視時の選択肢を探しておくべきである。長友佑都に加え、菅原、中山は有力候補になるか。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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