明らかな悪手に映る「CB長友佑都」。10月の連戦でアメリカ戦と同じく失点に絡めば“議論”が巻き起こるはずだ【日本代表/コラム】

2025年10月02日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

この39歳のDFが必要なシチュエーションは?

9月のアメリカ戦では失点に絡んだ長友。10月の連戦でどんな活躍を見せるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 10月10日にパラグアイ代表、同14日にブラジル代表と戦う日本代表のメンバーに長友佑都が選ばれた。この39歳のベテラン戦士がピックアップされた事実にさほど驚きはない。これまでの流れも踏まえれば、むしろ当然との見方もできる。

 ただ、森保ジャパンで長友が戦力として有効活用されているかと言えば、そうではないように映る。FC東京で好調をアピールできているのは、サイドバックを任されているから。アグレッシブにアップダウンを繰り返し、敵陣の深い位置からクロスを上げるパフォーマンスを見る限り、「これなら日本代表に選ばれても文句はない」となる。

 それが、日本代表では現在CBの控え要員になっている。事実、9月のアメリカ戦でも3バックの一角としてスタメン出場した。試合中の負傷もあって前半で交代。正直、パフォーマンスレベルは代表のそれではなかった。

 現行の3−4−2−1システムに、長友のベストポジションはおそらくない。彼を戦力として見るなら、やはりサイドバック。長友のCB起用は明らかな悪手に映るので、その点で森保一監督の采配に問題があったと言える。
 
 一方で、日本代表に生き残るためには長友も与えられたポジションで目に見える結果を出さないといけない。10月の連戦、再びCBに抜擢されたとしてアメリカ戦と同じく失点に絡むようなミスをすれば、「長友をCBで使う必要はないのでは? 他に優秀なDFがいるだろう(例えばサンフレッチェ広島の荒木隼人)」との議論が巻き起こるはずだ。その意味で、今回の南米勢との連戦は長友にとって正念場となるか。

 14日のブラジル戦は日本が押し込まれる展開も想像できる。両ウイングバックが最終ラインに吸収され、5バックで対応すべきシチュエーションがあるかもしれない。その局面でこそ、もしかすると長友は必要なのかもしれない。守備的なウイングバックとして。長友の適材適所を探る点でも、ブラジル戦は興味深いフレンドリーマッチになるはずだ。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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