0-1、0-1、0-0、0-0
J1で白星から遠ざかる浦和。9月の4試合は2分け2敗の戦績だった。写真:鈴木颯太朗
9月の代表ウィーク明けに、浦和レッズは13日のガンバ大阪戦、20日の鹿島アントラーズ戦はいずれも0-1で敗れて連敗。23日の清水エスパルス戦は0-0のドローと、タイトルレースで大きく遅れを取った。
それでも、彼らには6月のFIFAクラブワールドカップに参戦したビッグクラブとしての意地とプライドがある。8位という順位を少しでも上げるべく、9月ラストの27日の東京ヴェルディ戦に挑んだが、またしても相手の強固な守備に阻まれた。
今回は怪我で長期離脱していた柴戸海がリーグ戦で今季初先発。トップ下には中島翔哉が入り、チームを活性化した。ただ、前半から松尾佑介のシュートがクロスバーを叩いたり、後半にはサミュエル・グスタフソンがフリーの場面を外すなど、なかなか決め切れない。
後半の途中から出たイサーク・キーセ・テリンや早川隼平らも個のストロングを示したが、最後の最後までゴールを割れず、結果は0-0のスコアレスドロー。9月のJ1では無得点・未勝利となってしまった。
「ビルドアップは非常にうまくいったし、ロングボール、ダイアゴナルのボールや細かいコンビネーションでファイナルサードまで侵入できましたが、ラストパスのところが足りなかった。決定力が今日も欠けていた。レッズの選手の質を考えれば、そこは必ず変えるべきところだと思います」と、マチェイ・スコルジャ監督も深刻な課題と捉えていた。
この日、首位の鹿島と2位のヴィッセル神戸が勝利し、それぞれとの勝点差は15、11に広がった。もはやACLE圏内も厳しく、今後の目標設定が難しくはなったが、決定力不足だけは何としても打開策を講じなければいけないのは確かだ。
「ミドルシュートをもうちょっと打って、相手を出させる動きが必要なのかなと思いますし、クロスも最後、自分も入れてはいたんですけど、その質も課題。ゆっくりなボールを入れても相手は動かない。そういうちょっとしたところのズレが多いのかなと。
パス1つにしても、ワンタッチで上げてほしいと中の選手が思っていても、少しズレたところに来たりとか、噛み合っていないところがあった」と、この日はベンチから試合を見る時間が長かった安居海渡も言う。
それでも、彼らには6月のFIFAクラブワールドカップに参戦したビッグクラブとしての意地とプライドがある。8位という順位を少しでも上げるべく、9月ラストの27日の東京ヴェルディ戦に挑んだが、またしても相手の強固な守備に阻まれた。
今回は怪我で長期離脱していた柴戸海がリーグ戦で今季初先発。トップ下には中島翔哉が入り、チームを活性化した。ただ、前半から松尾佑介のシュートがクロスバーを叩いたり、後半にはサミュエル・グスタフソンがフリーの場面を外すなど、なかなか決め切れない。
後半の途中から出たイサーク・キーセ・テリンや早川隼平らも個のストロングを示したが、最後の最後までゴールを割れず、結果は0-0のスコアレスドロー。9月のJ1では無得点・未勝利となってしまった。
「ビルドアップは非常にうまくいったし、ロングボール、ダイアゴナルのボールや細かいコンビネーションでファイナルサードまで侵入できましたが、ラストパスのところが足りなかった。決定力が今日も欠けていた。レッズの選手の質を考えれば、そこは必ず変えるべきところだと思います」と、マチェイ・スコルジャ監督も深刻な課題と捉えていた。
この日、首位の鹿島と2位のヴィッセル神戸が勝利し、それぞれとの勝点差は15、11に広がった。もはやACLE圏内も厳しく、今後の目標設定が難しくはなったが、決定力不足だけは何としても打開策を講じなければいけないのは確かだ。
「ミドルシュートをもうちょっと打って、相手を出させる動きが必要なのかなと思いますし、クロスも最後、自分も入れてはいたんですけど、その質も課題。ゆっくりなボールを入れても相手は動かない。そういうちょっとしたところのズレが多いのかなと。
パス1つにしても、ワンタッチで上げてほしいと中の選手が思っていても、少しズレたところに来たりとか、噛み合っていないところがあった」と、この日はベンチから試合を見る時間が長かった安居海渡も言う。
今季の浦和はマテウス・サヴィオ、渡邊凌磨、金子拓郎、松尾という前線4枚のユニットが長く固定化されていた。そこに6月加入の小森飛絢がうまく融合し、7~8月にかけては前向きな方向に進んだが、小森と渡邊が相次いで負傷。2人とも9月中旬には復帰したものの、怪我の影響なのか、ややキレを欠いているように見受けられる。
彼ら2人が本来の実力を発揮しきれず、連戦も重なってメンバーの入れ替えを余儀なくされると、安居が指摘したような微妙なズレが攻撃に生じてしまう。それは、83分にイサークが収めたボールに反応して惜しいシュートを放った早川も認めていた点だ。
「今日は翔哉君だったり、海君、自分と普段出ていた選手とちょっと違うプレースタイルの選手がピッチに立ちましたけど、もっと合わせていかないといけない。『シーズン終盤で何を言ってるんだよ』とみなさん思うでしょうけど、本当に1試合、2試合、今週、来週の練習で共通認識を深めていかないといけない」と彼は危機感を募らせたのだ。
それこそがスコルジャ監督の固定化の弊害だと言うしかないが、今季は残り6試合しかない。来季もスコルジャ体制が継続か否かは未知数ではあるが、2026年前半の百年構想リーグでは、優勝すればACLE出場権を獲得できる。それを視野に入れ、ここから攻撃ユニットの多様化を図り、ゴールに至る新たな形を見出していくことが肝要だ。
彼ら2人が本来の実力を発揮しきれず、連戦も重なってメンバーの入れ替えを余儀なくされると、安居が指摘したような微妙なズレが攻撃に生じてしまう。それは、83分にイサークが収めたボールに反応して惜しいシュートを放った早川も認めていた点だ。
「今日は翔哉君だったり、海君、自分と普段出ていた選手とちょっと違うプレースタイルの選手がピッチに立ちましたけど、もっと合わせていかないといけない。『シーズン終盤で何を言ってるんだよ』とみなさん思うでしょうけど、本当に1試合、2試合、今週、来週の練習で共通認識を深めていかないといけない」と彼は危機感を募らせたのだ。
それこそがスコルジャ監督の固定化の弊害だと言うしかないが、今季は残り6試合しかない。来季もスコルジャ体制が継続か否かは未知数ではあるが、2026年前半の百年構想リーグでは、優勝すればACLE出場権を獲得できる。それを視野に入れ、ここから攻撃ユニットの多様化を図り、ゴールに至る新たな形を見出していくことが肝要だ。