「怠惰だ」移籍志願→叶わず残留で不調の日本代表FWに批判も…名門OBは擁護「彼だって人間」「ロッカーの荷物を空にして…」

2025年09月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「片足を踏み出していた状態だったんだ」

移籍志願していた事実を告白した前田。(C)Getty Images

 加入以降、主力として活躍し、数々のタイトル獲得や躍進に貢献した。常に献身的な働きが評価され、当初は課題と言われた得点力も、同胞の移籍とコンバートを機に爆発させた。セルティックでの働きは、誰が見ても申し分ない。

 そのうえで、ステップアップの機会が訪れたのを受け、前田大然はクラブに移籍を願い出た。しかし、希望は叶わず、スコットランドの名門からは移籍を認められなかったのは周知のとおりだ。その落胆は想像にかたくない。

 さらに、その経緯を公にしたことで、前田は難しい立場に置かれた。退団を望んだ選手としてモチベーション低下が指摘され、今季に入ってからパフォーマンスがさえないことも相まって、批判も浴びるようになっている。中には、不本意な出来が「怠惰と呼べるほど」という意見もあった。

 しかし、セルティックOBのチャールズ・マルグルーは、人として前田が精神的に難しい状況にあるのは当然だと擁護している。専門サイト『67 HAIL HAIL』によると、『Go Radio Football Show』で「彼だって人間だよ」と述べた。

「ロッカーの荷物を空にして、去ると思っていたんだ。少し前には片足を踏み出していた状態だったんだよ。彼が怠惰なんてことはない。彼はちゃんと気にかけている。そうでない選手になど、これまで会ったことがない。誰だって気にかけている。心理的に取り戻そうとしているだけだ」

「おそらく彼は『いいさ、やり直そう』と思っているだろう。そしてそれは難しいことなんだ。片足が出ていた状態だったんだからね」
 
 常にプレスを怠らず、計り知れない運動量でチームを支えてきた前田だけに、その献身を疑えるはずはない。それでも、飛躍の機会をつかめなかったことで、精神的な影響があっても不思議ではないだろう。

 それでも、ブレンダン・ロジャーズ監督は理解を示しつつ、前を見なければならないと話した。前田がこの苦境を乗り越え、再びその価値を存分に発揮できるようになるのを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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