「移籍を止めた判断は大きな過ち」退団を阻止された日本人エースが不調。現地メディアは名門の“売り時逸”に苦言「わずか3か月で半額に…」

2025年09月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「放出にもっと傾くかもしれない」

今シーズンは本領を発揮できていない前田。(C)Getty Images

 スコットランドの名門セルティックは夏のマーケットで前田大然の移籍を認めなかった。選手は個人合意に達したものの、クラブに了承してもらえなかったと明かしている。この決断は双方にとって正解だったのか。

 移籍を志願していたことを明かしてから、前田の周囲は騒がしい。本人のモチベーションを疑問視する声は相次いでいる。ピッチで精彩を欠いていることも、憶測に拍車をかけた。

 前田のプレーに輝きが見られず、セルティックはチャンピオンズリーグ予選で敗退。ヨーロッパリーグ開幕戦でも前田をハーフタイムで交代させた末に、1-1と引き分けた。27歳のストライカーがリーグ得点王と年間最優秀選手に輝き、チームがタイトルを手にした昨季とは大違いだ。

 一方で、セルティックが土壇場で獲得したケレチ・イヘアナチョは、加入早々に結果を残している。議論を呼んだ補強だったが、公式戦2試合連続でチームにポイントをもたらすゴールを決めた。
 
『Football Insider』は9月25日、夏に前田を売却すれば2500万ポンド(約50億円)の収入につながるとの声もあったことを回想。「移籍を止めた判断は大きな過ちのようになり始めている」と報じている。

「わずか3か月で、セルティックは半額を得られれば幸運かもしれないということになった。直近の欧州での彼の出来を考えればなおさらだ」

 同メディアは「経済的にマエダが(イヘアナチョより)価値ある資産であることは変わらない」としつつ、今後次第で冬の移籍もあり得ると続けた。

「イヘアナチョが欧州の舞台で良いパフォーマンスを続ければ、ロジャーズ監督は間違いなく彼をもっと起用しようとするだろう。そして日本人FWが冬の市場で移籍を求めたら、セルティックは放出にもっと傾くかもしれない」

 ただ、シーズン前半戦で不本意な出来が続けば、再びオファーが届くか分からない。まずは、ピッチに立った際に改めて存在感を示したいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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