新潟サポーターから怒りの声。高木善朗は厳しくも愛のこもったブーイングをどう受け止めたのか「もう一度ひとつになって戦いたい」

2025年09月21日 岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

「想いや覚悟を周りの選手に伝染させたい」

新潟8年目の高木。クラブへの想いは人一倍だ。写真:鈴木颯太朗

 試合後、サポーターから怒りの感情が噴出した。

 9月20日、アルビレックス新潟はJ1第30節で横浜FCとアウェーで対戦。終盤まで拮抗した展開が続いたが、86分、アダイウトンに強烈な左足のミドルシュートを決められ、0-1で敗れた。

 最下位に沈む新潟にとって、試合前の時点で19位だった横浜FCとの"裏天王山"は、J1残留へ絶対に落とせないゲームだった。それだけに、敗戦後のサポーターの反応は厳しかった。

 試合後、選手と一部のスタッフがゴール裏へ挨拶に向かうと、一斉にブーイングが起きた。その後、チームに様々な言葉で檄が飛ばされた。主将の堀米悠斗や2018年から新潟に在籍する高木善朗がサポーターに説明する場面もあった。
 
 良い時も悪い時も、温かい応援でチームを支えてきた新潟サポーターからの、怒りとも愛とも取れる、熱のこもった声。チームの象徴的な選手である高木は「彼らの想いを受け止めるのが大事」と語った。

「これだけ不甲斐ない試合を続けていたら彼らも限界を迎えると思うし、言う権利がある。自分たちは最後まで戦うし、サポーターの方々と一緒に戦っていきたい。彼らからは何かを変えたい、チームとしてひとつになってほしいという想いを伝えられました。周囲からそう思われるのは僕らの責任だと思うし、もう一度ひとつになって戦いたい。選手一人ひとりが少しでもいいから変わって、何かチームに還元したり、要求したりすることが大事になってきます」

 シーズンは残り8試合で、J1残留圏内の17位・横浜F・マリノスとは勝点8差(新潟が勝点20、横浜FMが勝点28)。状況は非常に困難だと言わざるを得ないが、まだJ2降格が決まったわけではない。

 高木は次のように意気込む。

「僕はこのクラブや街に対して特別な想いがある。僕を成長させてくれた大好きなクラブであり、街です。絶対に落としたくないし、勝利への強い気持ちはサポーターの方と一緒。そんな想いや覚悟を周りの選手に伝染させたいです」

 覚悟を持って終盤戦に臨む高木を中心に、チームを立て直せるか。次節は9月23日にホームで名古屋グランパスと対戦する。本拠地デンカビッグスワンスタジアムでの勝利を手にし、浮上への足掛かりとしたい。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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