WBAを中国人実業家が2億ポンドで買収! “爆買い旋風”がプレミアリーグでも起こるか!?

2016年08月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「クラブの個性や遺産を尊重するつもりだ」と経営理念を明かす。

昨シーズンは“残留請負人”のピュリス監督の下、盤石の戦いを披露し、14位でフィニッシュしたWBA。買収による新たな資金調達で、満足のいくチーム強化を施せるか。 (C) Getty Images

 プレミアリーグのWBAは8月5日に、中国人実業家のライ・チュアン氏が代表を務める投資家グループにクラブを売却することで合意に至ったと発表した。
 
 WBAは2007年からイングランド人のジェレミー・ピース会長によって運営が行なわれていたが、2013年にクラブの売却する方針を発表しており、それから株式の買い手を探していた。
 
 プレミアリーグクラブを中国人オーナーが買収するのは初の出来事で、現時点で具体的な売却額は判明していないものの、2億ポンド(約260億円)前後となる見込みだ。
 
 クラブは売却と当時にピース氏を会長職から外し、元ブラックバーンCEOのジョン・ウィリアムズを新たに会長にすると発表している。
 
 WBAを買収したチュアン氏は現在42歳で、中国の株式で18億ポンド(約2520億円)の価値で取引されている中国の環境デザイン会社『Palm』を経営するなど、凄腕のビジネスマンだ。
 
 同氏はクラブの公式サイトで「私のプライオリティーは安定した構造を維持することにある。そして、クラブの個性や遺産を尊重するつもりだ。私はクラブの精神を変更するつもりはない。正しい組織、コーチングスタッフの下、競争力のあるチームになると信じている」と経営理念を明かしている。
 
 ちなみに、今年5月18日には2部に降格したアストン・ビラを同じく中国人のトニー・ジャントン・シャ氏が経営する『レコン・グループ』が、6000万ポンド(約96億円)で買収している。
 
 この2クラブが価値を示せば、今後、中国系企業がイングランドのクラブを買い付けるパターンが増えていく可能性がありそうだ。
 
 
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