日本代表はW杯で“過酷”なキャンプ地を選択か。思い出される本田圭佑の言葉「うまくいかなかった」

2025年09月16日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「涼しいところから暑いところに行くと身体が動かない」

ブラジルW杯の敗因のひとつにキャンプ地選びを挙げていた本田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表の森保一監督は、アメリカでメキシコ戦(0-0)とアメリカ戦(0-2)を指揮した後、メキシコに移動。北中米ワールドカップのベースキャンプ候補地として、トルーカ、メキシコシティ、プエブラの3都市を視察した。

 9月15日に帰国にした指揮官は、羽田空港内で取材に対応。ベースキャンプ地で重視する点について質問を受けると、「1つに的が絞れないのが、今回のワールドカップ」と前置きしつつ、こう見解を述べた。

「標高もありますし、気候もあります。できれば標高が高く、ある程度暑いところで(キャンプをして)、標高が低いところ、涼しいところでパフォーマンスを発揮できるという所がいいかと思います」

「涼しいところから暑いところに行くと身体が動かないと思いますし、標高が低いところで準備をしていて試合だけ標高が低いところリスクがあり、コンディションを上げづらい」

 そして、「練習のクオリティが下がりすぎると、これまた難しい」としながらも、「できれば厳しい環境なかで準備をして、どんな環境でも対応できるということは必要」と考えを述べた。
 
 思い出されたのが、本田圭佑の言葉だ。先日、元日本代表MF鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに出演した際、「史上最強」の日本代表との声がありながら、1分け2敗の惨敗に終わったブラジル・ワールドカップを回想。キャンプ地選びが誤算だったと話していた。

「ブラジル・ワールドカップでは、キャンプ地が涼しかったんですよね。選ぶのがうまくいかなかったんだろうなと思っていて。試合会場はめっちゃ暑かったんですよ。前日に移動して、めっちゃ暑い場所に行って、そこから試合も、なかなか順応できずに。だから、かなりキツかった。コンディションは良くなかった」

 本田だけでなく、吉田麻也も快適なキャンプ地から高温多湿な試合会場に移動し、コンディション調整がうまくいかなかったと回顧していたことがあった。

 そうした経験を活かし、今回はあえて"過酷"なキャンプ地を選定する可能性が低くないようだ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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