驚異の6試合連続ゴールの川崎・伊藤達哉のシュートの凄さとは?同僚GK山口瑠伊が語る背景「企業秘密ですが...」

2025年09月14日 本田健介(サッカーダイジェスト)

6試合で7ゴールと圧巻の決定力

ゴラッソを連発している伊藤(写真右)。練習からそのシュートを受けている山口(写真左)の感想は?(C)SOCCER DIGEST

[J1第29節]横浜 0-3 川崎/9月13日/日産スタジアム

 勢いが止まらない。

"神奈川ダービー"としてアウェーで横浜と対戦した川崎に、開始4分に先制点をもたらしたのは、絶好調のアタッカー、伊藤達哉であった。相手のビルドアップのミスから後方の右SBファンウェルメスケルケン際からのパスを相手SBの裏で受けた伊藤は、右サイドから持ち込み、エリア内での切り替えしでDFを外すと、コースを突いた左足のシュートでネットを揺らしてみせた。

 これで公式戦6試合連続弾で、その6試合で7ゴール。まさにチームを勝たせる存在であり、彼に託せば何か起こしてくれるとの期待感が高まり続けている。

 167センチのアタッカーは繊細なタッチ、一瞬のスピードで置き去りにするドリブルで相手を翻弄し、シュート技術も抜群だ。連続ゴールはどれもゴラッソばかりで、インパクトを残している。

 そのシュートを普段のトレーニングで受けている川崎の守護神・山口瑠伊は横浜戦のクリーンシートでの勝利とともに、「凄すぎますね」と伊藤の活躍を喜ぶ。

 ともに欧州を舞台に活躍してきた経歴を持ち、昔から顔見知りであった伊藤のシュート技術の凄さを山口はどう見ているのか。横浜戦後に語れる範囲で話してもらった。
 
「いやそれ、いろいろ言いたいんですよ。でも、言っちゃったらバレるところがあるので企業秘密と言いますか(笑)。ただ、ひとつ言えるのは、やっぱりシュートが上手いってこと。

 駆け引きも技術も素晴らしい。そしてパンチ力もあって、軌道も良い。僕が対峙した選手のなかでトップクラスですね。僕もいろいろ経験し、いろんな選手のシュートを受けてきましたが、GKとしては本当嫌な相手です。僕は昔から知っていましたが、めちゃくちゃ進化していまね。昔はパンチ力はありましたが、駆け引きのところで今のようにスーパーな感じはあまりしなかったかなという記憶ですが、今は本当に上手い。練習でも結構決められています。

 今は調子が良いはずなので、今後もどんどん点を取ってほしいですね。そして僕も彼を含めて良いシュートを打つ選手が多い川崎ですごく勉強させてもらっていますし、自分のレベルを上げたいです。

 ごめんなさい、詳しいことを話せなくて。今はまだですが、また聞いてください」

 改めて伊藤のシュート技術の秘密の詳細を話してもらうのはタイミングを見てだが、味方も称賛する17番の快進撃は今後も続くのか大いに注目だ。

 そして山口と伊藤が、トレーニングからGKとアタッカーとして切磋琢磨し、互いを磨きあう良い関係性を築けていることも窺える瞬間でもあった。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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