チームは3ゴールで快勝
エリソンのPK弾を導いた山本(写真中央)。攻守で輝いた。(C)SOCCER DIGEST
[J1第29節]横浜 0-3 川崎/9月13日/日産スタジアム
横浜との神奈川ダービー、開始4分に公式戦6試合連続ゴールとなる伊藤達哉のゴールで先制した川崎で、後半に大きな仕事を果たしたのがFWエリソンとボランチの山本悠樹だった。
相手のCKの場面、セカンドボールを川崎のペナルティエリアの外で徐々に逃げるようにパスを回した横浜に対し、川崎は手堅く守備し、フィールドプレーヤー最後尾の喜田拓也がもたつくと見るや、エリソンがプレス。そして喜田の背後からボールをかすめ取ったのが山本だった。
このボールを受けたエリソンがドリブルで独走し、シュートはGKに弾かれたものの、追走した山本がセカンドボールにいち早く反応し、鈴木冬一の後方からのタックルを受けてPKを獲得。当初イエローカードを提示された鈴木はVARの判定を経て一発退場となった。
横浜との神奈川ダービー、開始4分に公式戦6試合連続ゴールとなる伊藤達哉のゴールで先制した川崎で、後半に大きな仕事を果たしたのがFWエリソンとボランチの山本悠樹だった。
相手のCKの場面、セカンドボールを川崎のペナルティエリアの外で徐々に逃げるようにパスを回した横浜に対し、川崎は手堅く守備し、フィールドプレーヤー最後尾の喜田拓也がもたつくと見るや、エリソンがプレス。そして喜田の背後からボールをかすめ取ったのが山本だった。
このボールを受けたエリソンがドリブルで独走し、シュートはGKに弾かれたものの、追走した山本がセカンドボールにいち早く反応し、鈴木冬一の後方からのタックルを受けてPKを獲得。当初イエローカードを提示された鈴木はVARの判定を経て一発退場となった。
チームは試合終了間際にも3点目を奪ったが、山本とエリソンの働きは追加点につながる試合の流れを大きく変えたビッグプレーだった。パスセンス抜群の山本本人は「自分は攻撃は特長があるのでよく見えていますし、守備は僕自身の評価でどうしてもネガティブに言われるところなので真摯に取り組んでいきたい」と話すが、このシーンだけでなく相手の動きを読んでボールを奪う守備も上手い。
パス能力に長けた山本のような選手はどちらかと言うと攻撃面をクローズアップされ、高さやデュエルの面で守備に難があると見られがちだが、かつて川崎を率いた風間八宏監督もこう語っていたのを思い出す。
「ボールを大事にする選手は守備も上手くなる。ボールの価値をしっかり理解していれば絶対に相手にボールを持たせたくないから。自分が川崎で(中村)憲剛と(大島)僚太をボランチで組ませた時に周囲には心配されたけど、全然不安はなかった。ふたりはボールを持てるからこそ守備も上手いから」
この日も試合途中から腕章を巻いて最終ラインを引っ張った佐々木旭も、以前に川崎の10番、大島に関してこんなことを話していたのも印象深い。
「僚太さんは攻撃面もすごいんですが、守備が本当に上手い。後ろで守っていてもすごくやりやすいんです」
そんな言葉を思い出して横浜戦後に山本の守備に関して佐々木に改めて聞いてみるとこう返ってきた。
「凄いっす。僕が言うのもあれかもしれないですが、ふたり(大島と山本)は似てきたと言いますか、そこを消してほしいなというところを、後ろを見えているんじゃないかと動いてくれますし、取ってほしいところで取ってくれる。だから悠樹くんの守備にはすごく助けられています。
本人は無意識かもしれませんが、ここに縦パスを入れられたくないというところにすっと立ってくれる。(山本とボランチを組んだ橘田)健人くんらもそうですが、それで守れているシーンもある。今日も(横浜のトップ下の)植中(朝日)選手が結構嫌なところに立っていましたが、中盤でふたりが消してくれていたので守りやすかったです」
攻守に抜群の存在感を示す山本の素晴らしさが象徴されたワンシーンだった。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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パス能力に長けた山本のような選手はどちらかと言うと攻撃面をクローズアップされ、高さやデュエルの面で守備に難があると見られがちだが、かつて川崎を率いた風間八宏監督もこう語っていたのを思い出す。
「ボールを大事にする選手は守備も上手くなる。ボールの価値をしっかり理解していれば絶対に相手にボールを持たせたくないから。自分が川崎で(中村)憲剛と(大島)僚太をボランチで組ませた時に周囲には心配されたけど、全然不安はなかった。ふたりはボールを持てるからこそ守備も上手いから」
この日も試合途中から腕章を巻いて最終ラインを引っ張った佐々木旭も、以前に川崎の10番、大島に関してこんなことを話していたのも印象深い。
「僚太さんは攻撃面もすごいんですが、守備が本当に上手い。後ろで守っていてもすごくやりやすいんです」
そんな言葉を思い出して横浜戦後に山本の守備に関して佐々木に改めて聞いてみるとこう返ってきた。
「凄いっす。僕が言うのもあれかもしれないですが、ふたり(大島と山本)は似てきたと言いますか、そこを消してほしいなというところを、後ろを見えているんじゃないかと動いてくれますし、取ってほしいところで取ってくれる。だから悠樹くんの守備にはすごく助けられています。
本人は無意識かもしれませんが、ここに縦パスを入れられたくないというところにすっと立ってくれる。(山本とボランチを組んだ橘田)健人くんらもそうですが、それで守れているシーンもある。今日も(横浜のトップ下の)植中(朝日)選手が結構嫌なところに立っていましたが、中盤でふたりが消してくれていたので守りやすかったです」
攻守に抜群の存在感を示す山本の素晴らしさが象徴されたワンシーンだった。
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