「本当に辛い」「お手本になる選手」仲間が語る“うるさい”ほどの存在感。大怪我で今季絶望の神戸GKへ、チームメイトが思い「章太くんを胴上げできるように」

2025年09月13日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「怪我をしてすぐ筋トレしているような人」

怪我で長期離脱となったGK新井へ、チームメイトが思いを語った。写真:鈴木颯太朗

 ヴィッセル神戸は9月12日、J1第29節で柏レイソルと対戦し、0-0でドロー。この試合で選手たちは、怪我による長期離脱が発表されたGK新井章太に向け、「STAY STRONG SHOTA!!!」とのメッセージが入ったTシャツを着用してピッチに入場した。

 新井は、3日に行なわれたルヴァンカップ準々決勝・第1戦の横浜FC戦で負傷。診断の結果、左膝前十字靭帯損傷で9月下旬に手術を控え、全治8か月の見込みと発表されている。

 柏戦後、チームメイトのGK前川黛也は、今季絶望となった新井について、こう心境を語った。

「試合に出ていない時も、いざ試合に出ても、活躍するための準備は誰よりもやっていたし、誰よりも声を出していた人。チームにパワーを与えてくれる選手なので、本当に辛いです」

 そして「本人が一番辛いなかでも、明るく、次のステップに行くためにスタートしているので、僕らも章太くんのために戦っていかないといけないというのは、すごく覚悟をしています」と決意を示した。

 前川によると、本人は深刻な様子を一切見せていないという。「怪我をして、すぐに筋トレしているような人だった。それぐらい、章太くんはエネルギーに満ちあふれた人。そういう姿が、本当にチーム全員に良い影響をもたらしているので、自分も頑張らなきゃいけないなと思います」
 
 DF酒井高徳も同僚の怪我に向き合い、次のように語った。

「選手として、明日は我が身じゃないですけど、サッカー選手にとって怪我はあり得ること。そのなかで大きな怪我は、できればなりたくないなかで、こういう形になってしまったのは非常に残念です。

 同じ選手として、非常に毎日ストイックに、プロフェッショナルにやっている章太くんでも、こうやって怪我をしてしまう。サッカーの恐ろしさを感じた」

 また、「彼がこれまでチームに与えてくれた影響や、練習での声掛け、サッカーに対する向き合い方は、若手や自分も含めてお手本になる選手だと思う」と新井の存在の大きさを改めて強調した。

 そのうえで、「チームを盛り上げてくれる人。少しうるさい人がいなくなるのは悲しいですけど(笑)。自分たちは章太くんの頑張りを知っているので、その分、それ以上に頑張って結果を残して、今シーズンが終わった時に、章太くんを胴上げできるように、(自分も)前十字靭帯に気をつけながらやっていきたい」とした。

 神戸の選手たちは仲間の思いを胸に、残りの戦いへと挑んでいく。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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