「2月末からダイゼンの意向は把握していた」移籍を阻止した側のセルティック指揮官が考えを明かす!「スアレスの時もそうだった」

2025年09月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今回の移籍期間では明らかに準備が整っていなかった」

セルティック5季目を迎える前田。古参の部類だ。(C)Getty Images

 セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督が、前田大然の移籍を巡る発言に反応した。英公共放送『BBC』が報じている。

 27歳の日本代表FWは今夏、ステップアップが取り沙汰されながら、結局はセルティックに残留。先日、代表活動に遅れて合流した際に、その内幕をこう明かした。

「オファーがあって。『次のステップに行きたい』というのはクラブにずっと伝えていたなかで、セルティックが上手く補強できなかったので、『出せない』と最終的に言われた。(移籍先と)個人としては合意したので、チャレンジしたい気持ちはあった。代表も(合流を)遅れさせてくれて、本当に最終日までセルティックにお願いしたけど、それが叶わなかった。セルティックに残ると決まったので、しっかりチームで頑張りたい」

 昨季に33ゴールを挙げたエースの激白は大きな話題になったなか、ロジャーズ監督は「驚かなかった。2月末からダイゼンの意向は把握していた」と切り出し、自身の考えを次のように伝えた。

「何度も話し合い、彼は試合でもトレーニングでも全力を尽くし続けている。移籍の選択肢はいくつかあったし、彼と家族の人生にとって素晴らしい機会だっただろうが、実現しなかった。だから今は、再び戦うよう説得するのが私の役目だ。

 過去に選手を説得した経験がある。(リバプールの監督としての)初年度終盤、ルイス・スアレスのアーセナル移籍が報じられた時だ。残留を説得し、彼は驚異的なシーズンを送り、その後バルセロナへ移籍した。私のキャリアでは珍しいケースではない」
 
 52歳の北アイルランド人指揮官はまた、「選手が移籍を望むなら、我々はそれに備えるべきだと今も考えている」とも口に。条件付きで許容のスタンスを示した。

「今回の移籍期間では明らかに準備が整っていなかった。実現は不可能だったが、私の考えは変わっていない。特に長年在籍し、常に全力を尽くしてきた選手が、日本に戻る前に新たな挑戦を望むなら、それは彼にとって正しい選択だったかもしれない。しかし、我々の置かれた状況と、時期が遅すぎたことが重なり、残念ながら彼の願いを叶えられなかった」

 早ければ今冬にも前田のステップアップは実現するのか。兎にも角にも、可能性を広げるために昨季級、昨季以上の活躍を見せたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【記事】彼がいないとここまで違うのか。完敗の日本代表は「生命線」の不在が大きく影響した【担当記者コラム】

【画像】伊東純也、三笘薫らが私服で到着!オークランド入りする日本代表戦士を特集

【記事】「日本代表の層の厚さは桁違いだ」韓国を沈めたE-1の得点王が落選…森保ジャパンの"凄まじい陣容"に韓メディアが衝撃!「彼でさえ入れないのか」
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事