アメリカの先制弾に茫然の日本代表。長友佑都にキャプテンシーを発揮してほしかった場面でチームを鼓舞したのは…【現地発】

2025年09月11日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

鎌田は「失点してから、崩れちゃった感じ」

30分に先制を許した日本代表。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

[国際親善試合]日本 0-2 アメリカ/9月9日/Lower.com フィールド

 開始30分、アメリカ代表のアレックス・センデハスに鮮やかなボレーシュートを叩き込まれる。

 茫然とする日本代表の選手たち。今こそ長友佑都のキャプテンシーを発揮する時だ。

 だが、38歳の大ベテランはセンデハスへのマークに付けきれずに失点に絡んでしまったからか、肩を落としていた。記者席から見ている限り、「まだこれからだぞ」とチームを鼓舞していたのは23歳のMF藤田譲瑠チマだけだった。

 序盤の出来は悪くなかっただけに、この日のスタメンに名を連ねた代表経験の浅い選手たちは落胆が大きかったのだろう。だからこそ、ゲームキャプテンを務めた長友に盛り上げてほしかった。

 それだけで相手に傾いた流れを食い止められたかは分からない。だが、この失点で完全に主導権を渡してしまったのは事実だ。

 実際、この時はまだベンチにいた鎌田大地(62分から途中出場)は、この先制点が勝負を分けたと語った。

「前半を見ている分には、全然戦えてたと思いましたし、やりたいことができていたと思うんですけど、1失点してから、崩れちゃった感じがあります。本当にすごくもったいない試合をしたなと」
 
 この1点目について、長友は「自分が甘かった」と責任を背負いこんだ。

 そんな状況でチームを鼓舞するのは、たしかに簡単ではない。だが、百戦錬磨の"メンタルモンスター"にはその役割が期待されている。

 一方で、藤田はこの場面だけでなく、必死に声を出して、時には厳しい口調でチームを引き締めていた。

 パリ五輪代表で主将を務めた彼のキャプテンシーは、今後の日本代表にとって貴重な"戦力"になるのではないだろうか。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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