突きつけられた現実
アメリカ戦で本領を発揮できなかった前田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)
森保ジャパンは本気でワールドカップ優勝を狙っているのか。
高い志でサッカーと向き合う姿勢は否定する必要はない。真っ向勝負を挑んだメキシコ戦(現地時間9月6日/結果はスコアレスドロー)では手応えを掴んだ選手もいたはずで、数年前よりも日本代表は確かに進化している。かつて本田圭佑が「優勝宣言」をした頃の夢物語とは違い、今や遠藤航や堂安律が「優勝は現実的」と述べてもさほど違和感はない。
だが、続くアメリカ戦(現地時間9月9日)はほぼ何もできずに0-2と完敗。しかも──。
現地時間9月7日、ワールドカップのヨーロッパ予選でスペインがトルコをアウェーで6−0と粉砕した。ヤマルの突破、ククレジャのオーバーラップ、ペドリやメリーノの繊細なパスやシュート、オジャルサバルの冷静な判断力。一つひとつのプレー精度が桁違いで、ゴールまでの道筋を描く力は圧倒的で衝撃的だった。日本代表の成長を認めつつも、彼らと比べたときの差はあまりに大きい。
トルコが惨敗した敗因のひとつは「真っ向勝負を挑んだ」ことだ。親善試合ならまだしも、ワールドカップ予選、しかもEURO2024王者のスペインを相手にそのスタンスで臨むべきだったのか。守りを固めて耐え凌ぐ、そうした選択を持っておく必要はある。つまり、戦い方の柔軟性こそが生き残る鍵なのだ。
高い志でサッカーと向き合う姿勢は否定する必要はない。真っ向勝負を挑んだメキシコ戦(現地時間9月6日/結果はスコアレスドロー)では手応えを掴んだ選手もいたはずで、数年前よりも日本代表は確かに進化している。かつて本田圭佑が「優勝宣言」をした頃の夢物語とは違い、今や遠藤航や堂安律が「優勝は現実的」と述べてもさほど違和感はない。
だが、続くアメリカ戦(現地時間9月9日)はほぼ何もできずに0-2と完敗。しかも──。
現地時間9月7日、ワールドカップのヨーロッパ予選でスペインがトルコをアウェーで6−0と粉砕した。ヤマルの突破、ククレジャのオーバーラップ、ペドリやメリーノの繊細なパスやシュート、オジャルサバルの冷静な判断力。一つひとつのプレー精度が桁違いで、ゴールまでの道筋を描く力は圧倒的で衝撃的だった。日本代表の成長を認めつつも、彼らと比べたときの差はあまりに大きい。
トルコが惨敗した敗因のひとつは「真っ向勝負を挑んだ」ことだ。親善試合ならまだしも、ワールドカップ予選、しかもEURO2024王者のスペインを相手にそのスタンスで臨むべきだったのか。守りを固めて耐え凌ぐ、そうした選択を持っておく必要はある。つまり、戦い方の柔軟性こそが生き残る鍵なのだ。
では、日本はどうすべきか。例えば守備を重視するなら、ウイングバックは誰にすべきか。ボランチの人選で優先すべきは走力とボール奪取力なのか、それとも配球力なのか。戦い方のオプションを持たなければ、本大会で勝ち上がることは難しいだろう。
真っ向勝負で勝てるほど、ワールドカップは甘くない。本気で世界制覇を目指すなら、森保ジャパンには幅広い戦略の引き出しが不可欠だ。アメリカ戦では4バックもほぼ機能しなかった。突きつけられた現実から目を逸らすべきではない。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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