U-23アジア杯予選ラストマッチ、U-22日本代表の古谷柊介は進化を示せるか。後輩の存在を刺激に、万能型アタッカーが躍動を誓う【現地発】

2025年09月09日 松尾祐希

「プレー選択もまだまだ。特徴を出さないと」

U-23アジア杯予選に挑んでいる古谷。首位突破をかけたクウェート戦で躍動なるか。写真:松尾祐希

 日体大柏高時代は3年次に高校サッカー選手権に出場したものの、世代別代表に選ばれた経験は一度もない。才能が開花したのは東京国際大に進学してから。初めて日の丸を背負ったのも、今年7月下旬に行なわれたU-22日本代表のウズベキスタン遠征だった。

 攻撃的なポジションを全てこなし、キレのあるドリブルで勝負するMF古谷柊介がミャンマーの地で研鑽を積んでいる。

 U-23アジアカップ予選に参戦しているU-22日本代表は、2連勝で首位突破に王手をかけ、9日にクウェートとの最終節に挑む。

 ロス五輪世代の選手で構成されているU-22代表において、メンバー争いはまだ始まったばかり。ラージグループの構築を進めている段階で、誰にでもチャンスがある状態だ。

 大岩剛監督が率いるチームの立ち上げ合宿となったウズベキスタン遠征に続き、今予選も招集された古谷は、アフガニスタンとの初戦(3−0)に先発。4−3−3の右ウイングに配置され、得意のドリブル突破でチャンスを作り出した。1−0で迎えた43分にはMF名和田我空(G大阪)のゴールをアシスト。続く第2戦も64分から起用され、スピードを活かした仕掛けで違いを生んだ。手応えを掴んだ一方で、古谷は課題も多く見つかったと振り返る。

「プレーの選択もまだまだし、自分の特徴であるところをもっと出さないといけない」
 
 そんな古谷にとって、刺激を貰っている選手が左SB関富貫太(桐蔭横浜大/2028年シーズンより横浜FM加入内定)だ。

 ウズベキスタン遠征に続いてチームメイトになった1歳下の後輩は、日体大柏でともにプレーした経験がある。1年次終了時点で関富が柏U-18に移籍したため、一緒に戦った時期は短いが、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続ける後輩の存在が刺激になっている。

「前回のウズベキスタン遠征でも進路の話もしましたし、(横浜FM加入内定が決まる前から)注目されているのも聞いていた。自分はロス五輪世代で一番年上。自分よりも下の年齢の選手を見ていると、すごく刺激をもらえるし、自分が一番課題を抱えていると感じさせられる」

 関富はウズベキスタン遠征後に横浜入りが決定。後輩の飛躍がエネルギーとなり、古谷もより高みを目ざしたいという意欲がかき立てられた。

 自身もウズベキスタンから戻った後に柏の練習に参加。今回のU-23アジアカップ予選を控えていた関係で大学のスタッフから「見送ってもいい」という話もされたが、レベルの高い環境に身を置きたい一心でプロのトレーニングに足を運んだ。その経験が今予選に挑むにあたり、活かされているとも話す。

「技術的にレベルが高く、スピード感も全く違う。トラップやパスもそうだし、ボールを奪い切る力をもっと身につけないといけないと思った」

 今予選は残り1試合。クウェート戦はドロー以上で首位突破が確定するなかで、古谷は持ち味を発揮できるか。かつての仲間に心をくすぐられながら技を磨いてきたアタッカーは、自分の力を証明すべくラストマッチでの活躍を誓う。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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