えっ? まだ前半6分なのに…日本対メキシコ戦で目撃した、欧州では考えられない“異様な光景”。選手からは「集中しづらい」の声【現地発】

2025年09月08日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

殺気立った雰囲気は一切ない

オークランド・コロシアムでメキシコと戦った日本代表。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 えっ? まだ前半6分なのに...。そう思わずにはいられなかった。

 アメリカ遠征中の日本代表は9月6日(日本時間9月7日)、オークランドでメキシコ代表との親善試合に挑み、押し気味のスコアレスドローに終わった。

 会場となったオークランド・コロシアムは元々、メジャーリーグのオークランド・アスレチックスが使用していた野球場。やはり多少の違和感はあったし、普段はほとんどの試合をサッカー専用スタジアムで戦っている欧州組の中には、雰囲気も含めて戸惑いもあったかもしれない。

 驚いたのは、なんと開始6分でいきなりウェーブが始まったことだ。親善試合とはいえ、欧州のサッカーシーンでは考えられない。

 勝負ごとではあるが、「お祭り感覚」なのだ。スタジアムのほとんどをメキシコのファン(オークランドはメキシコからの移民が多い地域として知られている)が埋め尽くしていたものの、殺気立った雰囲気は一切なく、サウジアラビアやインドネシアで感じた"どアウェー感"はなかった。
 
 実際、10番の堂安律は「アジア最終予選ではあまり味わえないような、エンターテイナーチックな、音楽が流れたりとか、ちょっと集中しづらい、ふわっとなりがちな雰囲気」と話していた。

 それでも、タイムアップのホイッスルが鳴ると、会場はブーイングに包まれた。もちろんメキシコ代表の不甲斐なさに対してもあるだろうが、やはりエンターテインメントとして、スコアレスドローは最もつまらない、という反応でもあったのだろう。

 もし来年のワールドカップでメキシコと同組になり、メキシコで試合をすれば、また違った雰囲気になるのかもしれないが...。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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