メキシコ戦で互いにパスを要求し合っていた10番と20番。もっと近くでプレーする回数を増やしてもいいのではないか【日本代表コラム】

2025年09月08日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

最大の決定機を創出

右サイドでコンビを組んだ堂安(10番)と久保(20番)。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 日本代表は現地9月6日(日本時間9月7日)、アメリカのオークランド・コロシアムでメキシコ代表との親善試合を戦い、スコアレスドローに終わった。

 序盤から主導権を握り、チャンスを創出しながらも決定力を欠き、引き分けたのはもったいなかった。勝利に近かったのは、明らかに日本だった。

 個人的にもっと見たかったのが、右ウイングバックを務めた10番の堂安律と、右インサイドハーフに入った久保建英の連係だ。

 お互いに欲しいタイミングでパスをもらえず、要求するシーンもあった2人が、もっと近い位置でプレーする回数を増やしてもいいのではないか。

 実際、日本の最初のチャンスは堂安のパスを受けた久保のシュートだったし、この試合最大の決定機は、右サイドを駆け上がった久保を堂安が使い、20番のクロスを南野拓実がボレーで合わせたシーンだった。
 
 堂安自身もそのシーンについて「あれが日本の理想の崩し方」と語っている。

「相手は4バックなんで、間違いなくうちのウイングバックが空く状況になったんで。俺とタケのところで2対1ができたので、ああいう仕掛けは課題なのかなと思います」

 クオリティの高いこのレフティコンビがより頻繁に絡めば、相手にはより脅威となる。

 残念ながら、メキシコ戦後に堂安がクラブ事情で離脱したため、現地9日のアメリカ戦では2人の共演はなくなった。次の10月シリーズで10番と20番のさらなるコンビネーションに期待したい。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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