ロス五輪世代のU-22日本代表が連勝! 一度は追いつかれるも、名和田が土壇場で勝ち越し弾! ミャンマーに2-1勝利【U-23アジア杯予選】

2025年09月06日 松尾祐希

終始、主導権を握る

U-22日本代表はミャンマーに勝ち切り、U-23アジア杯予選で連勝を飾った。写真:佐藤博之

 U-23アジアカップ予選を戦っているU-22日本代表が9月6日、第2節でU-22ミャンマー代表と対戦した。

 28年夏のロス五輪をターゲットとする若き日本代表は、20歳以下のメンバーで今予選に参戦。3日の初戦はアフガニスタンを3-0で制して好スタートを切り、鹿島などで活躍した元日本代表の黒崎久志監督が率いるミャンマーとの一戦を迎えた。

 日本戦の後に行なわれるクウェートとアフガニスタンの一戦が引き分けに終わり、日本が勝利した場合は1試合を残して首位が確定するなか、大岩剛監督は先発メンバーを1戦目から総入れ替えした。

 GKに小林将天(FC東京)、最終ラインは右から稲垣篤志(明治大)、岡部タリクカナイ颯斗(東洋大)、土屋櫂大(川崎)、小杉啓太(ユールゴーデン)を起用し、中盤はアンカーに山本丈偉(東京V)を配置。インサイドハーフは右に保田堅心(ヘンク)、左に川合徳孟(磐田)、最前線は右から塩貝健人(NEC)、後藤啓介(シント=トロイデン)、石橋瀬凪(湘南)を送り込んだ。

 日差しが降り注ぎ、高温多湿の環境下でキックオフを迎えたなか、日本は立ち上がりから積極的に攻撃を展開する。

 初戦の4−3−3から5−4−1に布陣を変えてきたミャンマーに対し、日本は最終ラインから丁寧にボールを繋いで前線に良い形でボールを繋いでいく。塩貝と石橋の両ウイングに加え、左SBの小杉と右SBの稲垣も果敢に高い位置を取って攻撃に厚みをもたらす。

 セットプレーを獲得する回数も増え、キッカーの川合や小杉が際どいボールを入れてゴールを脅かした。

 しかし、肝心のゴールが奪えない。8割近くボールを保持しながら決定機は数えるほど。24分に小杉の左クロスからセットプレーの流れで前線に残っていた土屋が頭で合わせたが、わずかにクロスバーの上。34分には稲垣がカットインから左足でゴールを狙うが、ポストの脇に逸れた。

 攻めきれずにいると、36分に中盤で不用意にボールロスト。相手にGK小林の意表を突くロングシュートでヒヤリとするシーンを作られてしまう。

 決め手に欠いたまま、日本は前半を0-0で終えた。
 
 後半に入っても主導権を握り、攻勢を強めたなかで迎えた52分にスコアが動く。小杉が右CKを蹴ると、中央で岡部が高打点のヘッドで合わせてネットを揺らす。何度もあったセットプレーから均衡を破り、ようやく欲しかった先制点をもぎ取った。

 さらに勢いをつけるべく、日本は63分に保田、後藤、石橋を下げて、MF矢田龍之介(筑波大)、FW古谷柊介(東京国際大)、FW新川志音(鳥栖U-18)を投入。右ウイングだった塩貝がセンターフォワードにスライドし、右サイドに古谷が入る形で追加点を目ざした。

 しかし、ギアが上がらず、チャンスが作れない。川合を下げてMF名和田我空(G大阪)を投入した直後の76分には、連係ミスからピンチを迎え、2分後にもFKから連続攻撃に見舞われた。そして迎えた80分、右CKからボールを入れられると、ニアサイドで押し込まれて同点弾を献上してしまう。

 これで点を取るしかなくなった日本は猛攻を仕掛ける。サイドからクロスを主体に攻め込むと、90+1分に右サイドからのクロスをニアサイドで受けた名和田がペナルティエリア内で倒されPKを獲得。これを名和田が決めて、土壇場で勝ち越しに成功した。

 以降は6分のアディショナルタイムを乗り切り、薄氷を踏みながら2-1で勝利。大会2連勝を飾った。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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