「彼には新たな挑戦が必要」
マンC戦で決勝点をアシストした三笘。(C)Getty Images
8月31日、私はプレミアリーグ第3節ブライトン対マンチェスター・シティのゲームを取材するため、ブライトンの本拠地アメリカン・エクスプレスに足を運んだ。
2022年の夏に三笘がブライトンに加入した当初、彼が出場機会を得られるかどうかは全く予測できなかったが、今や先発でないほうが驚きだ。
完全にブライトンの中心選手であるが、それが良いことなのかどうかはわからない。このクラブに来た頃、彼にはここで成功を収めたいというハングリー精神があった。しかし今、その貪欲さがなくなったとは言わないが、自身の最高のパフォーマンスを目ざす以外に、ブライトンには彼の心を燃やす要素がほとんどないように思う。
これまでプレミアで見せてきたその活躍で、リーグを代表する選手の1人となったが、最近の彼のプレーは安定感を欠いている。ブライトンは、ここ数シーズンで徐々に調子を落としており、主力選手を何人も売却したため、三笘が最高のパフォーマンスを発揮できる環境ではなくなってきているのも事実だ。
今回のシティ戦で、日本人アタッカーはいつものように先発メンバーに名を連ねたが、相手はプレミア屈指の強豪クラブ。厳しい展開になるのは明らかだった。
2022年の夏に三笘がブライトンに加入した当初、彼が出場機会を得られるかどうかは全く予測できなかったが、今や先発でないほうが驚きだ。
完全にブライトンの中心選手であるが、それが良いことなのかどうかはわからない。このクラブに来た頃、彼にはここで成功を収めたいというハングリー精神があった。しかし今、その貪欲さがなくなったとは言わないが、自身の最高のパフォーマンスを目ざす以外に、ブライトンには彼の心を燃やす要素がほとんどないように思う。
これまでプレミアで見せてきたその活躍で、リーグを代表する選手の1人となったが、最近の彼のプレーは安定感を欠いている。ブライトンは、ここ数シーズンで徐々に調子を落としており、主力選手を何人も売却したため、三笘が最高のパフォーマンスを発揮できる環境ではなくなってきているのも事実だ。
今回のシティ戦で、日本人アタッカーはいつものように先発メンバーに名を連ねたが、相手はプレミア屈指の強豪クラブ。厳しい展開になるのは明らかだった。
前半、左サイドハーフの三笘は、シティの右サイドバック、マテウス・ヌネスの徹底マークに遭う。また、チームメイトからのボール供給も少なく、ほとんど目立たなかった。しかし19分には唯一の見せ場が訪れる。最終ラインの背後に抜け出してボールを受け、際どいシュートを放ったが、GKジェームス・トラッフォードの好守に阻まれた。
また味方への信頼不足を示す場面もあった。右サイドで味方選手がボールを持った時、左サイドで三笘は完全にフリーで広大なスペースを確保していた。ボールは彼のもとへ送られたが、三笘自身がボールが来ることを全く予想していなかったため、オフサイドとなってしまったのだ。その後、34分にアーリング・ハーランドにゴールを許してしまい、1点ビハインドで前半を終える。
後半に入って61分、ファビアン・ヒュルツェラー監督は一挙4人の交代を行なうと、試合が完全に様変わりする。突如ブライトンが優位に立ち、三笘もより活発になり、いくつかの好機を創出した。
64分、ブライトンが相手のハンドでPKを獲得すると、ジェームズ・ミルナーが確実に決めて同点弾を奪取。さらに89分には、今度は三笘がラストパスを受けたブラヤン・グルダがゴールを決めて逆転。これが決勝点となり、2-1の劇的な逆転勝利。三笘は今季初アシストを記録した。
ゲームがブライトンの流れになった時、三笘はまるで水を得た魚のようだった。おそらく今の彼に必要なのは、周囲に自身の特長を活かしてくれる選手がいて、自分のプレーに専念できる環境だろう。
ここ数年のパフォーマンスを踏まえれば、この夏にはビッグクラブへの移籍の噂があったのは当然だ。今回の移籍市場は9月1日をもって終わってしまったが、今こそ移籍を真剣に検討すべき時であり、彼には新たな挑戦が必要だ。
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー(Steve Mackenzie)/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
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著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー(Steve Mackenzie)/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
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