【リオ五輪】久保招集の可否は再び先送りに。最終期限は現地8月2日の午前中

2016年08月02日 小田智史(サッカーダイジェスト)

ヤングボーイズからは「まだ結論は出せない」との回答のみ。

U-23世代のエースストライカーである久保が不在となれば、手倉森ジャパンにとって大きな痛手。果たしてヤングボーイズの結論は…。 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 久保裕也の五輪出場問題が暗礁に乗り上げている。
 
 ヤングボーイズと最終交渉を行なう予定だった現地時間7月31日には、クラブ側が監督とコミュニケーションが取れていないことを理由に返答を先送り。8月1日朝6時までに派遣可否と出場時の条件が届き、6時間後の12時までに回答することになっていたが、ヤングボーイズから届いたのは「まだ結論が出せない」との通達のみだったという。

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 クラブの公式サイトで派遣拒否が発表され、突如勃発した「久保問題」。霜田正浩ナショナルチームダイレクター(ND)が直接交渉のため急遽スイスへ飛び、「条件次第では招集に協力してもらえる、というところまで差し戻してもらった」と軟化させることに成功したが、「ギリギリのライン」(霜田ND)として設定した8月1日までに折り合いがつかなかった。
 
 8月3日のチャンピオンズ・リーグ予備予選に久保がどうしても必要だというクラブ事情に理解を示しつつも、手倉森ジャパンは1日でも早く合流してほしいというリクエストを出してきた。一度「3日の試合が終わってみないと分からない」(霜田ND)という返答があったが、それではグループリーグ初戦の24時間前までに選手の差し替え手続きを済ませなければいけないルールをクリアできない。FIFAとIOCに変更手続きに要する時間を確認し、リミットから逆算して、現地時間2日の午前中を最終期限に設定したという。
 
「我々としては久保選手を招集できるような最大限の努力をし、ギリギリまで待つつもりです。ただ、もし、久保選手がどうしても合流できないということであれば、速やかに選手の差し替えをしたい。現場とも調整は付いていますし、バックアップの選手もちゃんと到着してくれましたので、ダメだった時のリスクマネジメントもしながら、万全の準備をしてナイジェリア戦に臨みたいと思います」(霜田ND)
 

次ページ17人で戦うリスクを避け、選手差し替えの可能性も。

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