70人以上で構成されるプロ集団
パルメイラスが輩出した近年の超逸材が、このエンドリッキ(左)とエステバン(右)だ。 (C)Getty Images
ブラジルのフットボールの強さの源泉は、各クラブによる選手育成にある。
かつては、ペレ、フィリッペ・コウチーニョ、ロビーニョ、ネイマールらを輩出したサントスが名声を轟かせていた。しかし、2010年代前半以降、パルメイラスがサントスを上回る成果を上げている。
13年から15年までアカデミーに在籍したFWガブリエウ・ジェズス(現アーセナル)がその最初の成功例で、エンドリッキ(現レアル・マドリー)、エステバン(現チェルシー)らが続き、現在はまだ15歳ながらU-17で得点を量産する快足ウイングのドゥドゥが欧州ビッグクラブから注目を集めている。
2000年代後半、サンパウロ郊外に5つのピッチ、医療施設、宿泊施設、食堂などを備えたアカデミー専用トレーニングセンターの建設を開始し、13年にほぼ現在の施設が完成。U-10からU-20まで9つのカテゴリーで、総勢200人を超える選手が研鑽を積む。
過去10年間で最も多くの選手を年齢別代表に送り込み、年齢別トーナメントのタイトルを最も多く獲得している。
ただし、施設面だけならパルメイラスに匹敵するクラブは他にもある。なぜ、これほどの実績を残せているのか――。アカデミーの総責任者ジョアン・パウロ・サンパイオは、こう説明する。
「我々には、技術指導者、フィジカルコーチ、メディカルスタッフ、スカウト、心理コンサルタント、用具係らからなる70人以上のプロ集団がいる。彼らの存在が、成功の最大の要因だ」
さらに続ける。
「スカウト部門の充実も大切な要素だ。ブラジル全土に情報提供者がおり、『有望な若手がいる』 という情報が入ればスカウトを現地に派遣して能力を確認する。その後、アカデミーに連れて来て複数の目で評価し、年齢別チームに入れて鍛える」
かつては、ペレ、フィリッペ・コウチーニョ、ロビーニョ、ネイマールらを輩出したサントスが名声を轟かせていた。しかし、2010年代前半以降、パルメイラスがサントスを上回る成果を上げている。
13年から15年までアカデミーに在籍したFWガブリエウ・ジェズス(現アーセナル)がその最初の成功例で、エンドリッキ(現レアル・マドリー)、エステバン(現チェルシー)らが続き、現在はまだ15歳ながらU-17で得点を量産する快足ウイングのドゥドゥが欧州ビッグクラブから注目を集めている。
2000年代後半、サンパウロ郊外に5つのピッチ、医療施設、宿泊施設、食堂などを備えたアカデミー専用トレーニングセンターの建設を開始し、13年にほぼ現在の施設が完成。U-10からU-20まで9つのカテゴリーで、総勢200人を超える選手が研鑽を積む。
過去10年間で最も多くの選手を年齢別代表に送り込み、年齢別トーナメントのタイトルを最も多く獲得している。
ただし、施設面だけならパルメイラスに匹敵するクラブは他にもある。なぜ、これほどの実績を残せているのか――。アカデミーの総責任者ジョアン・パウロ・サンパイオは、こう説明する。
「我々には、技術指導者、フィジカルコーチ、メディカルスタッフ、スカウト、心理コンサルタント、用具係らからなる70人以上のプロ集団がいる。彼らの存在が、成功の最大の要因だ」
さらに続ける。
「スカウト部門の充実も大切な要素だ。ブラジル全土に情報提供者がおり、『有望な若手がいる』 という情報が入ればスカウトを現地に派遣して能力を確認する。その後、アカデミーに連れて来て複数の目で評価し、年齢別チームに入れて鍛える」
年齢別チームには定員があり、誰かが入れば誰かが退団することが多い。それゆえ、選手たちは人生を懸けて日々の練習に取り組む。
ブラジルでは、プロ契約を結べるのは16歳になってから。15歳以下の選手をつなぎ止めるため、クラブは選手の家族に何らかの利益を供与するのが通例だ。
パルメイラスは国内有数の資金力を持ち、他クラブのアカデミーの選手であっても「より良い条件」を提示して引き抜くことが少なくない。
たとえば、エステバンは9歳の時からクルゼイロのアカデミーで練習していたが、21年、14歳の時にパルメイラスが「好条件」を提示して手に入れた。
このような事例に対し、他クラブ関係者からは批判がある。しかし、サンパイオは「我々も選手を引き抜かれることがある。プロ契約以前の優秀な選手をつなぎ止めるのも、重要な仕事の一部だ」と反論する。
ブラジルでは現在、中堅以上の数十クラブがアカデミー専用のトレーニングセンターを持ち、多くのスタッフを配置して組織的に選手を育成している。
02年以来、ブラジルはワールドカップ優勝から遠ざかっている。しかし、選手育成に関して世界トップレベルを保っていることには、確かな理由がある。
文●沢田啓明
【著者プロフィール】
1986年にブラジル・サンパウロへ移り住み、以後、ブラジルと南米のフットボールを追い続けている。日本のフットボール専門誌、スポーツ紙、一般紙、ウェブサイトなどに寄稿しており、著書に『マラカナンの悲劇』、『情熱のブラジルサッカー』などがある。1955年、山口県出身。
【画像】アメリカ&メキシコと対戦!9月に開催されるアメリカ遠征に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介!
【記事】「大衝撃だ!」「密告したのは日本人ではなく韓国人だった」元バルサの"韓国のメッシ"、久保建英も受けた出場停止処分に新事実!韓メディアは唖然&悲嘆
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? Jリーガーが好きな女性タレントランキングTOP20を一挙紹介
ブラジルでは、プロ契約を結べるのは16歳になってから。15歳以下の選手をつなぎ止めるため、クラブは選手の家族に何らかの利益を供与するのが通例だ。
パルメイラスは国内有数の資金力を持ち、他クラブのアカデミーの選手であっても「より良い条件」を提示して引き抜くことが少なくない。
たとえば、エステバンは9歳の時からクルゼイロのアカデミーで練習していたが、21年、14歳の時にパルメイラスが「好条件」を提示して手に入れた。
このような事例に対し、他クラブ関係者からは批判がある。しかし、サンパイオは「我々も選手を引き抜かれることがある。プロ契約以前の優秀な選手をつなぎ止めるのも、重要な仕事の一部だ」と反論する。
ブラジルでは現在、中堅以上の数十クラブがアカデミー専用のトレーニングセンターを持ち、多くのスタッフを配置して組織的に選手を育成している。
02年以来、ブラジルはワールドカップ優勝から遠ざかっている。しかし、選手育成に関して世界トップレベルを保っていることには、確かな理由がある。
文●沢田啓明
【著者プロフィール】
1986年にブラジル・サンパウロへ移り住み、以後、ブラジルと南米のフットボールを追い続けている。日本のフットボール専門誌、スポーツ紙、一般紙、ウェブサイトなどに寄稿しており、著書に『マラカナンの悲劇』、『情熱のブラジルサッカー』などがある。1955年、山口県出身。
【画像】アメリカ&メキシコと対戦!9月に開催されるアメリカ遠征に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介!
【記事】「大衝撃だ!」「密告したのは日本人ではなく韓国人だった」元バルサの"韓国のメッシ"、久保建英も受けた出場停止処分に新事実!韓メディアは唖然&悲嘆
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? Jリーガーが好きな女性タレントランキングTOP20を一挙紹介