伏兵から本命へ!? 京都がJ1リーグ8戦無敗で首位。日本代表FWが明かす「この勢いの正体」

2025年08月25日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

何より心強いのは…

FC東京戦で決定的な仕事をしたR・エリアス。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2025年8月24日にFC東京を4−0と粉砕した京都サンガF.C.は、これでリーグ8戦無敗となった。5月31日にホームでFC東京を3−0と下し、6月21日に柏レイソルとアウェーで3−3のドロー。6月28日にガンバ大阪に3−1、7月5日にアルビレックス新潟に2−1といずれも勝利すると、7月21日のアビスパ福岡戦の引き分け(2−2)を挟んで、名古屋(2−1)、東京ヴェルディ(1−0)、FC東京(4−0)を破って3連勝と波に乗っている。

 ルヴァンカップ、天皇杯は敗れたものの、リーグ戦は27試合を消化して勝点51(15勝6分6敗/47得点・30失点)で首位。2位の鹿島アントラーズと同勝点ながらも得失点3差で上回り、順位表のトップに君臨している。

 直近のFC東京戦はピンチもあったが、決めるべきチャンスをしっかりとモノにして大差をつけた。FC東京の繋ぐスタイルを事前に研究し、連動してハイプレスを敢行する姿はまさに"チーム一丸"。対策からピッチ上のパフォーマンスまで、首位に相応しいクラブのそれだった。

 押し込まれた時間帯は選手たちがゴール前で身体を張り、それで防げない攻撃は守護神の太田岳志が食い止める。このGKのファインセーブが注目されがちだが、ゴール前でしっかりと壁になった選手がいるからこそシュートコースが限定され、そのおかげでGKが阻止できる側面がある点は見逃せない。
 
 今の勢いの正体は何なのか。素朴な疑問を日本代表FWの原大智に尋ねると、次のように返された。

「監督のサッカーをみんなが理解しながら体現してきた部分があって、個々の役割がはっきりしています。決めるべき選手が決めたり、他の選手はそのために走ったり、そういうところだと思います」

 そんな原はシーズン開幕時によりも「勝つ雰囲気を感じる」という。

「自信は勝つために必要です。勝って当たり前のチームになれるようにしたいです」

 夏場にも強度の高いサッカーを実践できる京都。ラファエル・エリアスという確固たる得点源がいるのは何より心強い。伏兵から本命へ、そんな期待感も漂う。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

【動画】"まさに狙い通り"R・エリアスの3点目

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