「狙い通り」ラファエル・エリアスが語る“PK奪取の真相”。FC東京をまんまと罠に嵌めた京都の周到な準備

2025年08月25日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

R・エリアスはハットトリック

FC東京戦でハットトリックを決めたR・エリアス。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2025年8月24日、京都サンガF.C.がFC東京に4−0と快勝。8分、13分といずれもラファエル・エリアスのPK弾でゴールを奪うと、45分に平戸太貴のクロスに合わせた鈴木義宜のヘッド弾で3−0とリードを広げる。そして終盤の81分にはR・エリアスのゴールでトドメを刺した。

 勝利の立役者のひとりは言うまでもなくハットトリックを成し遂げたR・エリアスだ。ただ、このブラジル人アタッカーが素晴らしかったのは攻撃だけではない。立ち上がりからハイプレスを敢行し、10分にはFC東京のGKキム・スンギュのミスを見逃さず、すかさずボール奪取。結果、キム・スンギュに足を引っ掛けられ、PKを奪取した。

 このPK奪取はR・エリアス曰く「狙い通り」だった。

「FC東京がああいうプレス回避(最後尾から繋ぐ)をやるのは情報として入っていました。GKのトラップが大きくなったところを自分が上手くボールを奪えたのは練習どおり。その成果が出たPK奪取でした」
 
 チームの4点目も「我々のスタイルが出た」(R・エリアス)。GKキム・スンギュから東慶悟に縦パスが入るかどうかのタイミングで松田天馬がそのボールをカットすると、そのこぼれ球を拾ったR・エリアスが冷静に蹴り込んだ。

「我々のスタイル、ハイプレスですね。FC東京がボールを持つのは分かっていて、松田天馬が上手くプレスに行ってボールを奪えました。良い流れでのゴールでした」(R・エリアス)

 FC東京をまんまと罠に嵌めた京都の周到な準備が光る一戦でもあった。

 GKのタイミングをずらしてあっさりと決めたPK(2本とも)も見事だったR・エリアスだが、「何よりチームの勝利、首位返り咲きを喜びたい」と謙虚にコメント。このFWの献身は好調・京都の象徴と言えるかもしれない。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

【動画】"まさに狙い通り"R・エリアスの3点目

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