冨安健洋がアーセナルとの契約を解除して以降、イタリアでは定期的に強豪の関心が報じられている。ボローニャ時代にセリエAで培った評判は健在だ。

　最終ラインのすべてのポジションをこなせるユーティリティ性は、守備の国イタリアでも高く評価されていた。それだけに、アーセナルに移籍してからも、冨安の存在は忘れられていない。マーケットのたびに噂が絶えなかった。

　その冨安をフリーで手に入れることが可能となれば、興味が伝えられるのは不思議ではない。すでにこの夏も複数クラブの注目が報じられてきた。今度は長友佑都もかつて在籍したインテルだ。

『Notizie Inter』は８月17日、「今市場でインテルの以前のお気に入りが加わるかもしれない」と報道。「トミヤスは最高の補強となるかもしれない」と伝えている。

「すでにコンタクトがあったようだ。インテルは市場最後の数日を待ち、有利な契約を提示するかもしれない。そうなれば、クリスティアン・キブは守備陣にジョーカーのような選手を手に入れることとなる。CBとしても、両SBとしてもプレーできるからだ」
 

　インテルはフランチェスコ・アチェルビが37歳、ステファン・デ・フライが33歳と高齢化が指摘されている。世代交代に向けたDF獲得がうわさされ、そのために新シーズン中に30歳になるバンジャマン・パバールを売却する可能性も報じられている。

　もちろん、冨安がアーセナルを退団した最大の理由はフィジカルの問題にあり、現在もまずはケガを治すことが最優先される。近年の負傷状況は不安要素となるだろう。

　それでも、インテルは冨安の獲得を目指していくのか。長友に続き、クラブ史上２人目の日本人選手が誕生するのか、まずは進展が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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