「宮間のゴールと言っても過言ではない」元なでしこ澤穂希が女子W杯決勝の劇的同点弾を回想! 相手GKの“時間稼ぎ”のおかげで…

2025年08月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「宮間と4人で、どこに蹴るか作戦が練られた」

11年の女子W杯決勝のアメリカ戦で同点弾を決めた澤氏。(C)SOCCER DIGEST

 元日本女子代表MFの澤穂希氏が、元日本代表MFの鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに出演。2011年に行なわれた女子ワールドカップの決勝・アメリカ戦で、自身が決めた同点弾を振り返った。

 ファイナルで女子サッカーの超大国であるアメリカに挑んだ日本は、劣勢の展開ながら大健闘。1-1で延長に持ち込んだ。

 ただ延長前半13分、相手エースのアビー・ワンバックに勝ち越し点を決められてしまう。ピッチの上で思わず頭を抱えてしまった澤氏だが、チームメイトからの声掛けで切り替えられたという。

 そして迎えた終了間際の延長後半16分。日本は左サイドでCKを得る。その際、なでしこジャパンの選手たちは相手GKの"時間稼ぎ"により、キッカーの宮間あや氏らと話し合う時間ができた。
 
「そのおかげで、自分たちが宮間と4人で、どこに蹴るか作戦が練られたんですよ。アメリカはワンバックとか、ボランチの(シャノン・)ボックスも180センチって高いから、『普通に蹴っても無理だね』となった時に、『じゃあ、自分がニアに行くね』と。自分で直接入れようと思わなくても角度を変えようと、後ろの選手が入れてくれればよいと思った」

 そして、宮間氏から最高のボールが来る。作戦通りニアに走り込んだ澤氏は、見事に右足のアウトで合わせ、ボールはワンバックに当たってディフレクションし、ゴールに吸い込まれた。

「自分が走る点と点の線のところで、(クロスを)合わせてくれた。だから、宮間のゴールと言っても過言ではないくらい、ピンポイントでした」

 澤氏の値千金のゴールで追いついた日本は、その後にもつれ込んだPK戦を制してW杯初優勝を成し遂げた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】澤穂希が女子W杯アメリカ戦を振り返る!

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