「雰囲気が変わってるのは感じました」
高卒ルーキーの石橋。変幻自在のドリブルが持ち味だ。写真:滝川敏之
高卒ルーキーの仕掛けがチームの雰囲気をガラリと変えた。
8月16日、湘南ベルマーレはJ1第26節でFC東京とレモンガススタジアム平塚で対戦し、2-2で引き分けた。
ホームチームは6分、相手のセットプレーの流れから長倉幹樹のボレー弾で失点。52分にはアレクサンダー・ショルツのPKで追加点を許した。
湘南は5月11日のJ1第16節・東京ヴェルディ戦(2-0)以来、3か月以上も勝利から遠ざかっており、順位も20チーム中17位に沈んでいる。そんな状況もあってか、2点のビハインドを背負ったチームには、重く暗い雰囲気が漂ったように見えた。
そんな湘南に希望を与えたのがMF石橋瀬凪だ。64分に太田修介との交代で左ウイングバックに入ると、積極的に高い位置を取り、得意のドリブルで好機を演出した。
66分、石橋が左サイドでセカンドボールを拾うと、仕掛けるそぶりを見せながら相手の最終ラインを押し下げたうえで、後方の松本大弥にパス。松本がミドルシュートを放ち、そのこぼれ球を鈴木雄斗が押し込んで1点差に。起点は間違いなく石橋だった。
77分には石井久継との連係でサイドを突破し、鈴木章斗にラストパス。主将のシュートは惜しくも相手GKに阻まれたが、惜しいチャンスだった。
チームは90+7分にCKから鈴木章が劇的な同点ゴールを決め、J1残留に向けて大きな勝点1を得た。反撃の狼煙を上げる1点目を挙げた鈴木雄が試合後、「サポーターの後押しが僕らを『いけるぞ』という気持ちにさせてくれた」と語ったが、そんな雰囲気を作り出せた要因のひとつには、石橋のドリブルが挙げられる。
8月16日、湘南ベルマーレはJ1第26節でFC東京とレモンガススタジアム平塚で対戦し、2-2で引き分けた。
ホームチームは6分、相手のセットプレーの流れから長倉幹樹のボレー弾で失点。52分にはアレクサンダー・ショルツのPKで追加点を許した。
湘南は5月11日のJ1第16節・東京ヴェルディ戦(2-0)以来、3か月以上も勝利から遠ざかっており、順位も20チーム中17位に沈んでいる。そんな状況もあってか、2点のビハインドを背負ったチームには、重く暗い雰囲気が漂ったように見えた。
そんな湘南に希望を与えたのがMF石橋瀬凪だ。64分に太田修介との交代で左ウイングバックに入ると、積極的に高い位置を取り、得意のドリブルで好機を演出した。
66分、石橋が左サイドでセカンドボールを拾うと、仕掛けるそぶりを見せながら相手の最終ラインを押し下げたうえで、後方の松本大弥にパス。松本がミドルシュートを放ち、そのこぼれ球を鈴木雄斗が押し込んで1点差に。起点は間違いなく石橋だった。
77分には石井久継との連係でサイドを突破し、鈴木章斗にラストパス。主将のシュートは惜しくも相手GKに阻まれたが、惜しいチャンスだった。
チームは90+7分にCKから鈴木章が劇的な同点ゴールを決め、J1残留に向けて大きな勝点1を得た。反撃の狼煙を上げる1点目を挙げた鈴木雄が試合後、「サポーターの後押しが僕らを『いけるぞ』という気持ちにさせてくれた」と語ったが、そんな雰囲気を作り出せた要因のひとつには、石橋のドリブルが挙げられる。
石橋がボールを持つたびに、会場の湘南サポーターから期待のこもった歓声が上がる。そんな状況を、本人はピッチでどのように感じていたのか。
「自分で言うのもなんですが、多少、雰囲気が変わっているのは感じました(笑)。攻める流れになってきているなと」
2点ビハインドの苦しい展開での投入。加えてサイドで相対したのは日本代表DFの長友佑都だ。それでも石橋は臆せずに仕掛けてチームに勢いをもたらした。その背景には、若きドリブラーの強心臓ぶりがある。
「チームの状況はメンタルに影響しません。負けていても、勝っていても、とにかく自分の良さをどれだけ出せるかを考えています。苦しい展開ではありましたが、考えすぎずに自分のプレーにフォーカスできました。
長友選手と戦うのも、緊張より楽しみのほうが大きかったです。ボールを奪われても悔しさより楽しさが上回ったし、最後まで前向きにやれた。もっと長い時間やりたかったです」
FC東京戦がJ1では自身4度目の出場だが、試合を重ねるたびに存在感を高めている石橋。特大のポテンシャルを秘めた19歳が、残留争いを勝ち抜くためのキーマンになりそうだ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
【動画】石橋のドリブルから鈴木章がフィニッシュ!
【記事】「ファンは監督に憤慨」「悲惨だった」遠藤航を右SBで起用したリバプール指揮官を現地メディアが糾弾「衝撃を与えた」
「自分で言うのもなんですが、多少、雰囲気が変わっているのは感じました(笑)。攻める流れになってきているなと」
2点ビハインドの苦しい展開での投入。加えてサイドで相対したのは日本代表DFの長友佑都だ。それでも石橋は臆せずに仕掛けてチームに勢いをもたらした。その背景には、若きドリブラーの強心臓ぶりがある。
「チームの状況はメンタルに影響しません。負けていても、勝っていても、とにかく自分の良さをどれだけ出せるかを考えています。苦しい展開ではありましたが、考えすぎずに自分のプレーにフォーカスできました。
長友選手と戦うのも、緊張より楽しみのほうが大きかったです。ボールを奪われても悔しさより楽しさが上回ったし、最後まで前向きにやれた。もっと長い時間やりたかったです」
FC東京戦がJ1では自身4度目の出場だが、試合を重ねるたびに存在感を高めている石橋。特大のポテンシャルを秘めた19歳が、残留争いを勝ち抜くためのキーマンになりそうだ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
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