【リオ五輪】大島はブラジル戦を欠場の見通し。グループリーグ初戦に照準を絞る

2016年07月30日 小田智史(サッカーダイジェスト)

大島はまだ完全合流できず。フルメニューを消化した岩波はブラジル戦に出場か。

大島のコンディションは上がっている。本大会初戦のナイジェリア戦には間に合いそうだ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト特派)

[7.29 国際親善試合ブラジル戦・前日公式トレーニング]
 
 ブラジル戦の前日練習において、唯一フルメニューを消化できなかったのが大島僚太だ。発熱と下痢で練習を3日間欠席。28日からフィジカル中心の別メニューで調整を開始したが、この日も11対11のミニゲームには参加せず、ピッチサイドでランニングやロングパスの練習を行なうにとどまった。
 
 まだ万全の状態ではなく、ブラジル戦は欠場する見通し。もっとも、フィジカル練習や戦術確認ではしっかりと動いており、感染を避けるため隔離されていた時期に比べれば、チームメイトとのコミュニケーションも可能になっている。大島本人もアラカジュでの直前キャンプ打ち上げ時には、「しっかり治して合流して、(みんなと)リズムを合わせていきたい」と話し、リオ五輪グループリーグ初戦のナイジェリア戦に向けてコンディションを整える。
 
 一方、セルジッペとの練習試合で途中交代し、翌日の練習も発熱と下痢を訴えて欠席した岩波拓也は、元気に全体練習すべてのメニューをこなした。11対11のミニゲームを見る限り、スタメンではなくベンチスタートとなりそうだが、おそらく出場機会はあるだろう。
 
「(27日の)練習試合の3日前、4日前ぐらいからめちゃくちゃしんどくて。僚太くんが離脱して、久保(裕也)くんも来られない状況で人数も少なかったので、なんとか我慢して耐えましたけど、90分(出る)と言われていたあの試合はハーフタイムで本当にキツくて、後半途中で動けなくなりました。
 
 でも、こうして本大会の前に一番強いだろう相手(ブラジル)とできる。ネイマールという世界トップクラスの選手と対峙できるのも、ここでしかできない体験なので、楽しみたいし、結果を求めたい」
 
 2011年のU-17ワールドカップ準々決勝で敗れた因縁の相手に、リベンジを誓う。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト特派)
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