「体力面も含めて、やるべきことは多い」と課題も
今季、新たに左ウイングバックに挑戦している石井。湘南に新風をもたらせるか。写真:鈴木颯太朗
「いろいろ上手くいっていない。まだ手探りでやっている感覚です」
新境地開拓へ、20歳の前に壁が立ちはだかっている。
湘南ベルマーレからは、様々な選手がコンバートの末に飛躍を遂げてきた。昨年は鈴木淳之介(現・コペンハーゲン)が山口智監督の下で攻撃的MFからCBに転身し才能を開花させた。曺貴裁政権下の2017年には、ウイングバックからCBとなった山根視来(現・ロサンゼルス・ギャラクシー)や、CBからウイングバックとなった杉岡大暉(現・柏レイソル)ら、後にA代表を経験した選手が成長への足掛かりを築いた。
そして今季、また新たなポジションへチャレンジしている若者がいる。U-20日本代表で主軸を務めるFW石井久継だ。
石井は昨季、主に3-5-2の2トップの一角やインサイドハーフでプレー。世代別代表では4-2-3-1のトップ下かサイドハーフを主戦場としており、持ち前のテクニックを活かした突破や周囲を活かすプレーを得意としている。
今季もキャンプから中央寄りのポジションで準備してきたが、2トップでは鈴木章斗や福田翔生(7月にブレンビーへ完全移籍)、ルイス・フェリッピ、小田裕太郎ら、インサイドハーフでは小野瀬康介や平岡大陽、池田昌生らとの競争に勝ちきれず、ここまでリーグ戦のスタメンはゼロ。メンバー外の試合も増えていた。
そんななか、練習試合で新たな役割を託される。これまで経験のなかった左ウイングバックで出場。2トップやインサイドハーフと並行して準備を進め、7月5日のJ1第23節・ヴィッセル神戸戦(0-4)と8月10日の25節・柏レイソル戦(0-2)で、新境地で途中出場した。
新境地開拓へ、20歳の前に壁が立ちはだかっている。
湘南ベルマーレからは、様々な選手がコンバートの末に飛躍を遂げてきた。昨年は鈴木淳之介(現・コペンハーゲン)が山口智監督の下で攻撃的MFからCBに転身し才能を開花させた。曺貴裁政権下の2017年には、ウイングバックからCBとなった山根視来(現・ロサンゼルス・ギャラクシー)や、CBからウイングバックとなった杉岡大暉(現・柏レイソル)ら、後にA代表を経験した選手が成長への足掛かりを築いた。
そして今季、また新たなポジションへチャレンジしている若者がいる。U-20日本代表で主軸を務めるFW石井久継だ。
石井は昨季、主に3-5-2の2トップの一角やインサイドハーフでプレー。世代別代表では4-2-3-1のトップ下かサイドハーフを主戦場としており、持ち前のテクニックを活かした突破や周囲を活かすプレーを得意としている。
今季もキャンプから中央寄りのポジションで準備してきたが、2トップでは鈴木章斗や福田翔生(7月にブレンビーへ完全移籍)、ルイス・フェリッピ、小田裕太郎ら、インサイドハーフでは小野瀬康介や平岡大陽、池田昌生らとの競争に勝ちきれず、ここまでリーグ戦のスタメンはゼロ。メンバー外の試合も増えていた。
そんななか、練習試合で新たな役割を託される。これまで経験のなかった左ウイングバックで出場。2トップやインサイドハーフと並行して準備を進め、7月5日のJ1第23節・ヴィッセル神戸戦(0-4)と8月10日の25節・柏レイソル戦(0-2)で、新境地で途中出場した。
石井自身は、左ウイングバック起用について次のように捉えている。
「僕は爆発的な力があるわけではない。それでもここで起用されるということは、他の選手とは違う良さを出してほしい意図があると解釈しています。自分の持ち味は前を向けるところや時間を作るプレー、チャンスメイクの部分なので、外からの仕掛けだけでなく、中の選手とも絡みながら独自の色を出したい」
意気込む一方、やはり攻守で難しさも感じているようだ。
「過去2試合(神戸戦と柏戦)はどちらも負けている展開での途中出場でした。攻撃的な部分を求められての起用だと思いますが、僕が単独で仕掛けて、もし奪われてしまったら、また守備でチームの負担が増えてしまう。ですので仕掛けるのではなく、少し落ち着かせるようなプレーを選びました。判断が間違っていたとは思いませんが、もう少し攻撃的にも振舞えたのかなと。守備も求められる局面が多いし、体力面も含めやるべき仕事はかなりあります」
今季、湘南の左ウイングバック事情は開幕から主軸を担った畑大雅が7月にシント=トロイデンへ完全移籍。同ポジションにアルビレックス新潟から太田修介を補強し、すぐにフィット。石井に加え、高卒1年目の石橋瀬凪も存在感を高めつつある、といった状況だ。
畑が退団したとはいえ、左ウイングバックだけを見れば選手の質と量はまずまずなように見える。ただ、湘南は現在17位に沈んでおり、新風が必要だ状況とも言える。石井が自らの殻を破り、新たなポジションで「自分にしかできないプレー」を発揮できれば、チームの調子も上向くかもしれない。
覚悟を持ってチャレンジする77番に注目だ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介
【画像】「美人すぎる」「可愛すぎる」C・ロナウド、メッシ、ネイマールらワールドクラスの華麗なる妻&恋人たちを一挙紹介!
【記事】「驚異的な価値の上昇」ドイツ2位の強豪が日本の19歳逸材に関心と現地報道!イタリア3位&フランス4位クラブとの争奪戦で移籍金は15億円に高騰か
「僕は爆発的な力があるわけではない。それでもここで起用されるということは、他の選手とは違う良さを出してほしい意図があると解釈しています。自分の持ち味は前を向けるところや時間を作るプレー、チャンスメイクの部分なので、外からの仕掛けだけでなく、中の選手とも絡みながら独自の色を出したい」
意気込む一方、やはり攻守で難しさも感じているようだ。
「過去2試合(神戸戦と柏戦)はどちらも負けている展開での途中出場でした。攻撃的な部分を求められての起用だと思いますが、僕が単独で仕掛けて、もし奪われてしまったら、また守備でチームの負担が増えてしまう。ですので仕掛けるのではなく、少し落ち着かせるようなプレーを選びました。判断が間違っていたとは思いませんが、もう少し攻撃的にも振舞えたのかなと。守備も求められる局面が多いし、体力面も含めやるべき仕事はかなりあります」
今季、湘南の左ウイングバック事情は開幕から主軸を担った畑大雅が7月にシント=トロイデンへ完全移籍。同ポジションにアルビレックス新潟から太田修介を補強し、すぐにフィット。石井に加え、高卒1年目の石橋瀬凪も存在感を高めつつある、といった状況だ。
畑が退団したとはいえ、左ウイングバックだけを見れば選手の質と量はまずまずなように見える。ただ、湘南は現在17位に沈んでおり、新風が必要だ状況とも言える。石井が自らの殻を破り、新たなポジションで「自分にしかできないプレー」を発揮できれば、チームの調子も上向くかもしれない。
覚悟を持ってチャレンジする77番に注目だ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介
【画像】「美人すぎる」「可愛すぎる」C・ロナウド、メッシ、ネイマールらワールドクラスの華麗なる妻&恋人たちを一挙紹介!
【記事】「驚異的な価値の上昇」ドイツ2位の強豪が日本の19歳逸材に関心と現地報道!イタリア3位&フランス4位クラブとの争奪戦で移籍金は15億円に高騰か