「ミトマらへのビッグオファーもあった。全選手を売るわけではない」ブライトン32歳指揮官が語る“中堅クラブの流儀”。「自分たちが取れる唯一の行動」は?

2025年08月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ノーチャンスだ。恐怖は感じない」

ブライトンの攻撃の要を担う三笘(左端)。(C)Getty Images

 主力流出は中堅クラブの宿命である。昨季からブライトンを率いるファビアン・ヒュルツェラー監督は、ビッグクラブにキープレーヤーを引き抜かれることを恐れていないようだ。英公共放送『BBC』が発言を伝えている。

 今夏も例外なく、重要な役割を担っていたジョアン・ペドロ(→チェルシー)や、ペルビス・エストゥピニャン(→ミラン)が退団。また、カルロス・バレバは、マンチェスター・ユナイテッドからの関心が報じられている。

 もっとも――才能ある若手を獲得して育成し、適切なタイミングで高値で売却――クラブとしての方針は明確であり、ヒュルツェラー監督は「チームの中核メンバーを売却する必要性」に関して問われ、「ノーチャンスだ。恐怖は感じない」と断言。その上で次のように語った。  

「私は何も恐れていない。我々は毎日できる限りの努力をして、最高の状態を維持するしかない。それが私たちが取れる唯一の行動だ。他の面には影響を及ぼせないので、あくまで自分たちに集中しなければならない。私たちはビッグクラブのように資金を投入できないが、我々の最大の価値の1つは団結力だ。団結し、限界を押し上げ、境界を広げようと努力すれば、ビッグクラブと競えるはずだ」
 
 プレミアリーグ史上最年少で就任した32歳のドイツ人指揮官はさらに、「私たちは常に解決策を見つける。それが私たちのモデルであり、受け入れる必要がある」と主張。絶えずステップアップが取り沙汰される三笘薫にも触れ、こう付け加えた。

「クラブとして、私たちは大物選手を売るだけではないと証明してきた。他の選手にもオファーがあった――ミトマらへのビッグオファーだ。全ての選手を売却するわけではないと証明した。もちろん、クラブを去った大物選手もいたが、新戦力がクラブに加わっている。我々の団結力、チームワークがあれば、ビッグクラブと競い合い、個人では私たちより優れているかもしれないチームと戦える」

"中堅クラブの星"ブライトン。彼らは否応なしに新陳代謝を繰り返し、世界最高峰のプレミアリーグで、世界有数のビッグクラブと渡り歩いている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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