セルティックが山田新を獲得したことは議論を呼んだ。日本人選手の成功例は少なくない。だが、代表歴はE-１選手権の１試合しかなく、欧州で無名の存在が補強になるかは常に注目される。

　セント・ミレンに１－０と僅差で勝利したスコティシュ・プレミアシップの開幕戦で、ブレンダン・ロジャーズ監督はその山田を起用しなかった。スコアレスで迎えた終盤、先発出場のアダム・イダに代えて起用したのはジョニー・ケニーだ。25歳のニューカマーに出番は訪れず、デビューはお預けとなった。

　なぜ山田ではなくケニーを選んだのか。この質問に、ロジャーズは不快感を表した。セルティック専門サイト『The Celtic Way』によると、指揮官は「ウチのスカッドは大きい」「私が起用できるのは11人だけだ」と話している。
 

「サッカーでは、出場していないときでも選手の価値が上がることはあると知っている。ただ、常に私は試合に正しいと考える決断を下す」

　ロジャーズは「シンやほかの誰かが出ていなくても、それはそのときに試合に必要と私が感じたのが別（の選手）だったからだ。ケニーは本当にプレシーズンでよくやっていた」と続けた。

「出場しなかったり出場したりですべての質問に答えるとなったら、我々は一日中ここに座っていなければならなくなる」

　実際、起用のすべてについて監督が詳細を説明するのは不可能だ。ただ、ロジャーズもサポーターもさらなる補強を望んでいるだけに、山田の信頼度も気になるところ。今後、どれだけの出場機会があるのか。ロジャーズの采配が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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