右サイドからのクロスを谷口が叩き込む
東京Vの谷口は横浜FM戦で見事な先制弾を決めた。写真:滝川敏之
J1リーグの24試合を終えて7勝7分10敗で16位に沈む東京ヴェルディが、2025年8月9日に味の素スタジアムで18位の横浜F・マリノスと対戦。この5戦は1勝1分3敗と低空飛行が続く東京Vにとって、残留を争うライバルとのホームゲームは浮上のきっかけを掴む意味でも極めて重要な一戦だった。
7月下旬から8月上旬に翁長聖がV・ファーレン長崎、木村勇大が名古屋グランパス、さらに綱島悠斗がロイヤル・アントワープ(ベルギー)に移籍と貴重な戦力を失う状況下で、どう戦うか。その点でも注目された東京Vは、立ち上がりからボランチの森田晃樹を起点に仕掛けた。相手のプレスかいくぐりつつ、丁寧にパスを繋ぐホームチームは悪くない入り方をした。
9分の決定機をGK朴一圭に阻止されるなど、ゴール前まで攻め込みながらゴールをなかなか奪えない東京Vは徐々にトーンダウン。横浜FMの動きが良くなった影響だろうか、ボールキープこそできるものの、立ち上がりのようにゴール前まで攻め込む場面が減ったのだ。
サイドの深い位置までボールを運び、そこからフィニッシュに繋げようとするも、横浜FMの壁に弾き返される。ショートパスに限らず、ロングボールも織り交ぜて敵を揺さぶる東京Vだが、最終局面での工夫を欠いたまま前半をスコアレスで終えた。
7月下旬から8月上旬に翁長聖がV・ファーレン長崎、木村勇大が名古屋グランパス、さらに綱島悠斗がロイヤル・アントワープ(ベルギー)に移籍と貴重な戦力を失う状況下で、どう戦うか。その点でも注目された東京Vは、立ち上がりからボランチの森田晃樹を起点に仕掛けた。相手のプレスかいくぐりつつ、丁寧にパスを繋ぐホームチームは悪くない入り方をした。
9分の決定機をGK朴一圭に阻止されるなど、ゴール前まで攻め込みながらゴールをなかなか奪えない東京Vは徐々にトーンダウン。横浜FMの動きが良くなった影響だろうか、ボールキープこそできるものの、立ち上がりのようにゴール前まで攻め込む場面が減ったのだ。
サイドの深い位置までボールを運び、そこからフィニッシュに繋げようとするも、横浜FMの壁に弾き返される。ショートパスに限らず、ロングボールも織り交ぜて敵を揺さぶる東京Vだが、最終局面での工夫を欠いたまま前半をスコアレスで終えた。
メンバー交代なしで後半に臨んだ東京Vは、やや劣勢に。左サイドから崩されるシーンが増えて、55分まで決定的なシュートを2本打たれた。
この窮地を凌いで以降は前半と同じくボールをキープ。サイドから切り崩そうとした東京Vは、62分、右サイドからの齋藤功佑のクロスをゴール前で合わせた谷口栄斗のヘッド弾でついに先制した。
リードした東京Vは決して守りに入らず、ボールを奪えば追加点を積極的に狙った。最前線の染野唯月のプレスも効いており、前半以上に全体のバランスが整っている印象を与えた。なかでも素晴らしかったのは森田と齋藤のゲームコントロールで、この2人の攻守両面での貢献がチームに落ち着きをもたらした。
結局試合は1−0で終了。ホームの東京Vが横浜FMに完封勝利という結果に終わった。下位低迷中の東京Vにとって、とてつもなく大きな白星だろう。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
この窮地を凌いで以降は前半と同じくボールをキープ。サイドから切り崩そうとした東京Vは、62分、右サイドからの齋藤功佑のクロスをゴール前で合わせた谷口栄斗のヘッド弾でついに先制した。
リードした東京Vは決して守りに入らず、ボールを奪えば追加点を積極的に狙った。最前線の染野唯月のプレスも効いており、前半以上に全体のバランスが整っている印象を与えた。なかでも素晴らしかったのは森田と齋藤のゲームコントロールで、この2人の攻守両面での貢献がチームに落ち着きをもたらした。
結局試合は1−0で終了。ホームの東京Vが横浜FMに完封勝利という結果に終わった。下位低迷中の東京Vにとって、とてつもなく大きな白星だろう。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)