【総体】静岡学園が2試合で計10得点!! 大量得点の原動力は圧巻のコンビプレー!

2016年07月28日 平野貴也

2試合連続ハットトリックの福原と2試合連続3アシストの渡井のホットラインに注目!

2試合連続でハットトリックの福原。今大会で研ぎ澄まされた得点感覚をいかんなく発揮している。写真:平野貴也

[インターハイ2回戦]静岡学園 5-四国学院大香川西 7月28日/東広島
 
 静岡学園(静岡)が圧倒的な攻撃力を見せて連勝を飾った。
 
 インターハイの男子サッカー競技は28日に各地で2回戦を行ない、静岡学園は5-1で四国学院大香川西(香川)を下して3回戦進出を決めた。静岡学園は、前日に行われた1回戦でも一条(奈良)に5-0で圧勝。2試合連続の5得点で、伝統の攻撃力を見せつけた。
 
 特に光っているのは、密集地帯からスルーパスを通すU-17日本代表MFの渡井理己と、決定力を持つFW福原涼太のホットラインだ。渡井が2試合連続の3アシスト。福原は2試合連続のハットトリックを決めた。川口修監督は「渡井から得点が生まれている。この大会に入ってから渡井と福原のタイミングが合って来ている。互いが意識し合って、マークを外せばパスが出る。外してくれれば出せるという関係で良さが出ている」と大量得点の原動力となっているホットラインに手応えを語った。
 
 ふたりの連係で奪ったのは、3点目と4点目。2点リードで迎えた前半31分、中央で福原がマークを外してフリーになると、左サイドから渡井がすかさずパス。福原は、慌ててマークに来た相手を背中でブロックしながら反転し、右足のシュートを突き刺した。
 
 さらに後半4分、中央やや左寄りの位置でボールを持った渡井が、針の穴を通すようなスルーパスを出すと、中央から抜群のタイミングで抜け出した福原が反応し、鮮やかに4点目を奪った。
 
 福原は「パスを出すタイミングとかは渡井と話し合っていて、息が合って来ていると思う。たまに股抜きで出して来るとか(予測が)難しい時もあるけど、自分が先に動き出して、パスを出してもらうという感じが多い。個人的に1試合1点以上は、取りたい。得点王にこだわりはないけど(試合に出続けて)優勝すれば、それぐらいのところにはいると思うので、そこまで狙って頑張りたい」とさらなるゴール量産に意欲を示した。
 
 相手DFの背後に飛び出して点で合わせる動きを得意とする福原にとって、近距離で相手の間を通して来る渡井のスルーパスは、欲しいタイミングで出て来る絶好のアシストだ。
 
 渡井は「スルーパスは常に意識している。それを出せたのは良かった。(福原は)抜け出すタイミングがすごく良いし、僕からするとパスを出したところに合わせてくれる感じがある。パスを通せば、ゴールを絶対に決めてくれるので、チームの助けになっている」と頼れる先輩ストライカーを立てたが、自らのドリブルで左サイドを切り崩してアシストを決めた先制点のように、ドリブルもパスもある選択肢を持てることで、相手守備網を無力化する様は圧巻だ。
 
 渡井のドリブルに相手が反応すれば、すかさず福原が飛び出すコンビプレーは、3回戦以降も相手にとって脅威になること間違いない。静岡学園は3回戦で大阪学院大高(大阪)と対戦する。
 
取材・文:平野貴也(フリーライター)
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