「お化け屋敷みたいなもの」「ハーランドに潰されても挫折ではない」プレミア初挑戦の20歳CBに鄭大世が抱く“期待と危惧”

2025年08月01日 サッカーダイジェストTV編集部

高井の最大の特長は?

鄭大世氏が語った高井の魅力とは? 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 川崎フロンターレからプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーに完全移籍したDF高井幸大。20歳にして世界最高峰の舞台に挑む20歳の若手有望株の凄さを、川崎のOBである鄭大世氏は次のように説明した。

「前に出て相手を潰せる。そこが圧倒的です。前で潰せるのが彼の最大の特長であり、ヨーロッパで活躍できる部分だと考えています」

 足底筋膜の負傷でプレシーズンマッチを欠場中の高井だが、コンディションさえ整えば鄭大世氏は「活躍できる」と確信している。

「インタビュー時はおっとりしているけど、ピッチに入ったら戦える。鹿島戦でエゲツないパスミスをしても何も気にしていなかった。やはりメンタルは強いだなと、そこで改めて思いました。おそらく彼はネガティブにあまり目を向けないタイプ。チームメイトと調和が取れて、精神面について心配はない」
 
 渡欧前、そんな高井が「気になる選手」に挙げたのが、マンチェスター・シティのFWアーリング・ハーランド。「けちょんけちょんにされたい。『これが世界か』って思いたいです」との高井の発言に対し、鄭大世氏は「たとえハーランドに潰されても、それは挫折ではない」と強調した。

「ハーランドとのマッチアップはお化け屋敷みたいなもの。怖いもの見たさというか、普通に驚いてという感じで。心配なのは試合に出られない時、自分で地面を掘らないかという点です。ネガティブな選手はそこでどんどん穴を掘って自ら落ちていくので」

 鄭大世氏が"期待と危惧"を抱くなか、高井はプレミアリーグ参戦1年目でどんなパフォーマンスを見せるのか。驚きか、落胆か。興味深く見守りたい。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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