2025年７月27日、埼玉スタジアム2002でのアビスパ福岡戦はスコアレスドロー。ホームの浦和レッズは白星を掴めなかった。ここで勝っていれば首位のヴィッセル神戸との勝点差を６に縮められたが、実際は勝点８差。無念の引き分けと捉えることもできるだろう。

　試合後のミックスゾーンでGK西川周作に「神戸との勝点差を６に縮められなかった点」について聞くと、次のような答が返ってきた。

「もちろん勝点６差にして中断期間に入るのが理想でした。引き分けについて誰ひとり満足していません。やはり試合後のファン・サポーターの姿勢を見ると、やはり勝たないといけなかった。みんな必死にやっていますけど、結果が全ての世界なのでそこは強い意識で今後戦わないといけません」
 

　試合後のファン・サポーターの姿勢、これはスタジアムに響いた"ブーイング"を指すのだろう。そのブーイングを守護神はどう受け止めたのだろうか。

「僕たちの出来に対して出たもの。自分たちよりも相手のパフォーマンスが良かったのはやっていても感じていました。その中でもみんなはベストを尽くしていました。夏の連戦で苦しかったですが、今日は負けなかったことをポジティブに受け止めたいです。ファン・サポーターともう一回クラブワールドカップに出場するために、リーグ戦だけでなく天皇杯もしっかりと戦いたいです」

　西川は力強くそう語ってくれた。その目標を実現できるか。クラブとしての覚悟も問われる。

取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェストTV編集長）

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