「自分の間合いに持っていけた」なぜ絶体絶命の1対1を止められた? GK早川友基が代表初戦で見せた“守護神の風格”【E-1】

2025年07月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自信を持ってやれた」

代表デビュー戦でチームを救うビッグセーブも披露した早川。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

[E-1選手権]日本 2-0 中国/7月12日/龍仁ミルスタジアム

 7月12日、東アジアE-1選手権の中国戦(2-0)で代表デビューを飾ったGK早川友基が、圧巻のビッグセーブでチームを無失点勝利に導き、鮮烈なインパクトを放った。

 日本が主導権を握って試合を進めるなか、17分に思わぬ形でピンチが訪れる。最終ラインでのパスミスからボールを奪われ、相手FWジャン・ユーニンにペナルティエリア内への侵入を許し、GKと1対1という絶体絶命の局面に。

 しかし、日本のゴールマウスに立ちはだかったのは、この日、A代表初出場を飾った早川だった。冷静に相手との間合いを詰めると、見事な反応でシュートをブロック。決定的な失点の危機を、デビュー戦とは思えぬ落ち着き払ったプレーで防いでみせた。

 試合後、早川はこのシーンを冷静に振り返る。攻勢を続けるなかでも、一瞬の隙からピンチが生まれることは想定済みだったという。

「攻めているなかで、1回はああいうビッグチャンスが相手に訪れるというのは分かっていた。そのなかで、自分の間合いに持っていけたからこそ止められたかなと思います。(最終ラインの)背後にこぼれた瞬間にその相手のシューターとの間合いだったり、コースを消しながら寄せるという部分はできていました」
 
 さらに、自信も口に。「1-0で勝っていてのあのシーンだったので、あれが入るのと、0で抑えて試合を終えるのとでは全然内容も結果の見え方も違いますし、そういった部分では、チームの結果をいい方に変えられたかなという風に思います」と、自らのプレーがもたらした価値を噛み締めた。

 この日の早川の魅力は、ビッグセーブだけにとどまらない。相手を引きつけてから味方へ正確なグラウンダーのパスを通すなど、足もとの技術でも非凡な才能を披露。「もともと、ああいうのも得意ですし、チームとしてやろうとしてる戦術のひとつでもある」と語るように、現代のGKに求められる攻撃の起点としての役割も果たした。

 プレッシャーのかかる代表デビュー戦だったが、「いつも通りやれたかなと思います。自信を持ってやれた」と堂々たるプレーを貫いた。今回の活躍にも満足することなく、その視線はすでにもっと先を見据えている。

「自分はチャレンジャーの立場なんで、別にその失敗を恐れるとかは特になく、自分が今出せる100パーセントを常に出し続けるのが重要だと思います。代表に行っても、自分の良さや特徴を出しながら結果につなげてくのが一番だと思う。求められていることを、少なからずやれたかなと思います」

 早川は守護神候補に名乗りを上げるため、挑戦者としての気概を胸に、さらなる高みを目ざしていく。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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