Jリーグの新契約10年2100億円の価値は? 欧州4大リーグの放映権と比較検証

2016年07月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

欧州4大リーグでトップの放映権を得ているのはプレミアリーグだ。

新契約でJリーグが手にする放映権料と欧州トップリーグの放映権料を比べた。 (C) Getty Images、REUTERS/AFLO

 7月20日、Jリーグは2017年シーズン以降の放映権で、英国の動画配信大手『Perform Group』と破格の大型契約を結んだと発表した。契約は10年間で、総額約2100億円となる。
 
 金額は最低保証で、収益次第で上積みされる。インターネット配信を中心にJ1~J3の全試合が生中継されるという。
 
 Jリーグは過去最高の契約を結んだわけだが、この大型の放映権料を欧州トップリーグのそれと比べてみた。


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 欧州の4大リーグ(プレミアリーグ、ブンデスリーガ、リーガ・エスパニョーラ、セリエA)のなかで最も高額の放映権料を受けとっているのはプレミアリーグだ。2015-16シーズンの放映権料は23億ポンド(約2700億円)と、他の3リーグと比べても飛び抜けた額となっている。
 
 その放映権料の内訳は50パーセントが各クラブに均等分配され、残りの50パーセントのうち、25パーセントは最終順位による傾斜配分、25パーセントは放映試合数に応じて配分されることになっている。
 
 ちなみに2015-16シーズンのプレミアリーグで最も多くの金額を手にしたクラブはアーセナルだった。
 
 均等分配金5500万ポンド(約77億円)に加え、最終順位による分配金2370万ポンド(33億1800万円)と最多の27試合がテレビ放映されたことで2180万ポンド(約30億5200万円)が支給され、総額1億1000万ポンド(約151億円)を手にしている。
 
 岡崎慎司が所属し、昨シーズンのリーグ王者であるレスターが受け取った分配金の総額は9300万ポンド(約140億円)で、リーグ5位の金額となった。
 
 14-15シーズンは14位だったレスターにとっては、2160万ポンド(約32億4000万円)のアップで、新シーズンもチャンピオンズ・リーグ出場とリーグ優勝によって国内での放映数も増えると予想されており、2シーズン続けての大幅な増収が見込まれている。
 

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