「すごいスピードで成長していったなと」川崎のベテランCBが語る高井幸大の“驚異的進化”。海外挑戦へエール「ここから国を背負っていく選手」

2025年07月06日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「一緒にやっていて楽しかった」

川崎の丸山(右)が海外移籍のためチームを離脱する高井(左)への思いを語った。(C)SOCCER DIGEST

 川崎フロンターレが7月5日のJ1第23節、鹿島アントラーズ戦で2-1の勝利を飾った試合後、ディフェンスラインを支えた36歳のベテランDF丸山祐市が、この日を最後にチームを離れる、若きCB高井幸大について想いを語った。

 この日の勝利について丸山は、勝因を「セカンドボールの取り合い」だったと分析。鹿島との対戦では常に激しいボールの奪い合いが鍵になるとしたうえで、「今日はセカンドボールがしっかりと回収できたということが、自分たちの時間が増えたということだと思います」と振り返り、試合の主導権を握れた要因を冷静に語った。

 チームは1点を先行されたものの、慌てることはなかった。「1失点で抑えれば、うちは2点取れるぐらいの力はある」と語る言葉には、チームへの揺るぎない信頼がにじむ。その言葉通り、チームは逆転勝利を掴み取った。

 そして話題は、この試合を最後に海外へ移籍する20歳の高井に及んだ。これまでセンターバックでコンビを組んできた若き才能の旅立ちに、丸山は特別な想いを寄せている。

「クラブが彼の成長を、日本のためにも、ここから国を背負っていく選手だと思うんでね。そういった意味でも頑張ってもらいたいと思います」

 そうエールを送ると、「いずれはまたフロンターレでユニホームを着て、戦ってくれるんじゃないかなと思います」と、未来の再会へ期待を込めた。
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 高井の挑戦を「良い意味で難しい挑戦だと思います」と表現し、「そういったところに飛び込む勇気は大事だと思います」と、その決断に最大限の敬意を表した。続けて、「僕は海外サッカーをあまり見ないんですけど、テレビで高井のプレーだけは見ようかなと思います」と語った。

 また、初めて一緒にプレーした頃から現在までの高井の成長は、目を見張るものがあったという。

「(高井と)初めてプレーしたのはゼロックスの決勝だと思います。そこから考えたらすごいスピードで成長していったなと思います」

 ベテランの目から見ても、その成長曲線は驚異的だった。そして、その姿は丸山自身にも大きな刺激を与えていた。

「若い子にあるような、経験をしたらグンって(伸びて)いくというのも間近で見ることができたので、たくさんの僕も、彼から盗むというか、こういうこともあるんだなと、たくさんの学びを得られた」

 最後に、ともに戦った日々をこう締めくくった。

「一緒にやっていて、すごく楽しかったなって」

 若き才能を温かく送り出す言葉には、相棒への感謝と未来への大きな期待が満ち溢れていた。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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