衝撃の事故死。現地時間2025年７月３日午前０時40分頃（２日深夜）、リバプール在籍でポルトガル代表FWのディオゴ・ジョッタがスペインでの交通事故で急逝した。

　このショッキングな悲劇を受け、リバプールのアルネ・スロット監督はクラブの公式声明として以下のコメントを発表している。
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「何を言えばいいのか？ こんな時に何が言えるのか？ 衝撃と痛みがあまりにも大きく、言葉が見つからない。

最初に浮かんだのは、監督としての思いではない。彼の家族が今、想像を絶するような喪失に直面していることを思わずにはいられない。私から彼らへのメッセージはひとつ──"You’ll Never Walk Alone"（あなたはひとりじゃない）。

リバプールの選手、スタッフ、サポーター全てが、あなたたちとともにある。そしてサッカー界全体も同じ気持ちだ。この反応は、単なる悲劇への共感だけではありません。そこには、彼ら自身が持っていた人間性の素晴らしさ、そして彼らの家族がどれほど多くの尊敬を集めていたかが表われている。

私たちクラブにとっても、この喪失の衝撃は計り知れない。ジョッタは、ただの選手ではなかった。彼は私たち皆にとっての愛する存在。チームメイトであり、仲間であり、特別な人だった。彼がチームにもたらしてくれたものについて、語りたいことは山ほどあるが、真実は明白。彼のプレーを見た全ての人が感じていたはずだ。

ハードワーク、闘志、献身、技術、得点力——これぞリバプールの選手に求められる姿。でも、それだけではない。誰もが見られる部分だけではなく、"ジョッタという人間"が持っていた温かさがあった。

人気を求めたわけではないのに、自然と周囲から愛される存在。誰にでも優しく、皆の"友人"になれる人だった。一緒にいるだけで、周りの人の気持ちを明るくしてくれるような人物。家族を何より大切にする人でもあった。

最後に話したとき、私はネーションズリーグ優勝を祝福し、彼の結婚式の成功を願った。彼にとって、そして彼の家族にとっても、まさに夢のような夏だったはず。それだけに、こんな結末になってしまって本当に胸を引き裂かれる想いだ。

私がクラブに来たばかりの頃、最初に覚えたチャントのひとつが、ジョッタのそれだった。彼と一緒に働いた経験はなかったが、歴史的に多くの偉大な選手たちを見てきたリバプールのファンが、これほどユニークなチャントを作ったという事実だけで、彼が特別な存在だと分かった。

そんな彼をこんな形で失ってしまった現実を私たちはまだ受け止めきれない。だからこそ、クラブとして、そして人として、私たちはみなで支え合わなければならない。それが、ジョッタのため、弟のアンドレのため、彼らの家族のため、そして私たち自身のためでもある。

心よりお悔やみ申し上げます。妻のルテさん、３人のお子さんたち、そしてジョッタとアンドレのご両親に——。適切なタイミングが来たら、私たちはジョッタのことを祝福し、彼のゴールを称え、彼の歌を歌うでしょう。それまでは、"唯一無二の人間"として、彼を偲び、彼の死を悼みます。

彼の名は、ディオゴ」

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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